勝負をかけるプレゼンテーションではどんな服装がいい?:チャンスをつかむ男の服の習慣(1/4 ページ)
単純に「攻め=赤」ではなく、スーツの基本色の合わせ方をマスターしましょう。どの色にどんな効果があるかより先に、ビジネスシーンにふさわしいスーツの基本色を理解し、そのうえで攻めるための配色を考えます。
集中連載「チャンスをつかむ男の服の習慣」について
本連載は、政近準子著、書籍『チャンスをつかむ男の服の習慣』(KADOKAWA 中経出版ブランドカンパニー)から一部抜粋、編集しています。
仕事ができる人ほど、服装に対して、どうしても優先順位が低く考えがち。「頑張っているわりには、いまひとつ成果が出ない」と、感じたことはありませんか? それが著者のいう「もったいない人」です。
パーソナルスタイリスト創始者の政近氏は、これまで6000人のビジネスパーソンを成功に導いてきました。
数値化した服装のフォーマル度で、あなたに求められる「きちん度」を理解できます。また、仕事からちょっと離れた場所でも、スーツ以外の服装でもキメられる「ポスト・カジュアル」でライバルに差をつける着こなしもご紹介。
本書では、ちょっと意識を変えるだけで、あるいはちょっと行動や習慣を変えるだけで、あなたの服装を周囲からの評価を上げる技術をお教えします。
まずはスーツスタイルにふさわしい配色を知ることが大事
単純に勝負どころだから赤いネクタイ――では、大味すぎてとくにほかの人との差もつかないどころか、赤だけが悪目立ちします。
まずは、スーツスタイルの洗練された色の基礎コーディネートをマスターしましょう。そのうえで、視覚、メッセージ性にも長けた色の効果を考えるべきであって、どこかで聞いてきたような色の使い方をしても意味がありません。
大統領はここぞというとき赤、もしくは黄色いネクタイをするもの、それがパワータイだと聞いたからという具合に。
赤は攻め、緑は共感、茶は落ち着きなど、確かに色は相手に与える印象を大きく左右します。このあたりの理屈は、さらっと知っておけばよい話。
大事なことは、スーツスタイルに本当にふさわしい配色を知ったうえで、色だけに頼らないトータルバランスを考えること。その基本から、プレゼンテーションに効果的な「攻め」「引く」「馴染む」といった戦術を考えていくのです。
プレゼンテーションに必要なのはオシャレではなく服装のルール
まずは基本色についてですが、その前に忠告を。
パーソナルカラー(似合う色)を教えてもらったとしても、それだけに頼ると大変なことになります。ビジネスシーンには、似合う色でもふさわしくないカラーというものが多く存在しますからご注意ください。
そして、カラー診断を行うカラーリストの多くは女性です。本格的なビジネスシーンを想定したり、TPPOSの概念などを考えたりはあまりせずに、似合う色の診断を行うこともあるようです。
プレゼンテーションに勝つ、ということは似合う色の服をステキに着てオシャレになることではない。むしろオシャレなど不要であると考えたほうが正しいでしょう。
プレゼンテーションや礼節を重んじる場では、オシャレより服装のルールをより知っているほうが信頼を得るのです。
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