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スカイマークがJAL、ANAとの“二股提携”を模索――その真相は?前代未聞(3/3 ページ)

経営不振に苦しむ新興航空会社のスカイマークが、日本航空だけでなく全日空にも共同運航を打診、2015年夏ダイヤ以降の実施に向けて認可申請を進めている。なぜこのような事態になったのか。大手2社との提携で、「第三極」としての存在価値は消滅してしまうのか? 航空ジャーナリストの秋本俊二氏に聞いた。

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JAL・ANAとの“二股提携”で利用者に混乱は生じない?

――JAL・ANAとスカイマーク、3社でのコードシェア便を運航するということになったら、利用者に混乱は生じないか?

Answer: スカイマークは現在、羽田空港でJALと同じ第1ターミナルを使用している。当然、JALとの提携のほうが利用者にとっても便利だ。ANAとコードシェアを組んだ場合は、ANA便としてチケットを購入した利用者は普段使っている第2ターミナルではなく第1ターミナルへ行かなければならない。戸惑う人も出てくるだろう。3社提携をスタートする前に、十分に対策を練る必要がある。

 1つの便にスカイマーク、JAL、ANAという3社の便名がつくことも、できれば避けたい。“3社相乗り”の形ではなく、たとえば午前の便はJALと、午後の便はANAとコードシェア運航するというように、便によって分けるやり方なども考慮すべきだろう。路線によってコードシェアを分けるというのも一案だ。航空会社の思惑だけを優先するのではなく、あくまで利用者の立場で考える視点で提携協議を進めることが必要だと思う。

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