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海外で人気の「常陸野ネストビール」、都内にも専門店がオープン:クラフトビール熱
クラフトビールの海外展開に積極的な木内酒造が東京・神田に新店舗を開業する。目指すは国内での認知度アップだ。
クラフトビール「常陸野ネストビール」を製造、販売する木内酒造(茨城県那珂市)は、1月27日に東京・神田にビール専門レストラン「常陸野ブルーイング・ラボ」をオープンする。都内での出店は初。
同社は1823年に創業。清酒「菊盛」や焼酎「木内」といったブランドの酒類を提供するほか、1997年から常陸野ネストビールの醸造を開始している。クラフトビールとは、小規模の醸造所で職人が作るビールを指す。常陸野ネストビールは、米国をはじめとする海外で人気で、例えば、ニューヨークの三ツ星レストランやカフェの多くで飲むことができるという。
海外ではよく知られたブランドだが、「日本ではまだ認知度が低い」(同社担当者)。今回の新店舗開業の狙いの1つは、国内の認知度向上だとする。特に昨今は日本でもクラフトビールがブームで、市場規模が400〜500億円と言われるほどに成長しているため、最適なタイミングだととらえている。
開業場所は、商業施設「マーチエキュート神田万世橋」。大正時代に建設された万世橋駅をリノベーションした施設で、「歴史ある建物のため木内酒造とも親和性が高かった」(同)としている。約1年前から開業に向けた具体的な準備を進めてきた。
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