銀座で“異変”! なぜ26歳の女性が、高級クラブのママになれたのか:仕事をしたら“銀座のママ”になった(前編)(4/7 ページ)
バブル崩壊後、銀座のクラブで破られなかった記録がある。それは「最年少」「最短」のママ。20年以上に渡って破られなかった記録が、ある女性によって更新されたのだ。銀座界隈で“異変”と呼ばれている女性に直撃したところ……。
お客さまと“絆をつむいでいく”
桃谷: 「2週間後の火曜日、東京駅に朝の7時」という話を聞いたら、すぐに自分のスケジュール帳にメモをしなければいけません。東京駅に7時ということであれば、お客さまは5時30分ごろに起きなければいけません。そして、2週間後の火曜日、独身の方であればその時間に電話をする。既婚の方であればメールをする。「起きていますか?」と。このようなことをすべてのお客さまに対応しなければいけません。なので、銀座の女性は、朝も昼も夜もない状態で、365日働き続いているわけなんですよ。
土肥: お客の誕生日には必ずプレゼントをする、と聞いたことがあるのですが、本当ですか?
桃谷: 多くの女性は、何か送っているでしょうね。というのも、銀座のクラブには「永久指名制」があるんですよ。
土肥: 永久指名制? どういうことですか?
桃谷: ドイさんを担当することになれば、原則としてそのホステスが店を辞めるまで「係」を務めます。これは昔からあるシステムで、お客さまと“絆をつむいでいく”という役割があるんですよ。なので、お客さまが「オレの誕生日は○月○日」とおっしゃれば、決して忘れてはいけません。
「係」にしていただいた以上は、お客さまにずっと添っていかなければいけません。例えば、ちょっと疲れた表情を見せたら「今日は体調がすぐれないのかな」と察しなければいけません。
土肥: 「お客さまと“絆をつむいでいく”」って、なんだか古風な感じがしますね。
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