まずは、2行目を読んでもらう:売れる文章術(1/2 ページ)
時間や手間をかけて書いた文章も、最後まで読んでもらえなければ意味がありません。今回は、2行目、3行目と読み進んでもらうためのタイトルや書き出しの10パターンを紹介します。
集中連載「売れる文章術」について
本連載は中野巧著、書籍『売れる文章術』(フォレスト出版)から一部抜粋、編集しています。
文章というものは書くのに時間がかかり、面白い文章を書くには難しく、何を書いていいか分からないという人が少なくない。ビジネスにおける文章となると売り込まなくてはならない、読んでもらえない、自分の気持ちを文章にまとめられないなど、苦労しても売上げや集客につながらないなど悩みは尽きない。
この本では、
・売り込み文、あおり文に疑問を感じている人
・忙しくて、文章を書く時間がない人
・売上げ、集客など目標を達成したい人
・自分の文章スタイルを確立したい人
・自分らしい情報を発信していきたい人
などの書く苦しみから解消される文章作成法を紹介。
「共感されるセールス文章」が、あなたのビジネスにさらなる飛躍をもたらす。大手企業から教員、女子高生や小学生まで、簡単に文章が書けたという実績のあるノウハウをビジネス、つまり「売れる文章」の書き方に特化した内容です。
第五の落とし穴:読んでもらえない。それは存在しないこと
Q:どうすれば、読んでもらえる文章を書けるようになりますか?
A:1行目、そして1行1行を大切にしてください。
文章の1行目の目的をご存じでしょうか? 1行目には、1行目の明確な目的があります。米国のセールスライター、ジョセフ・シュガーマン氏は言います。
1行目の目的は、2行目を読ませること。
2行目の目的は、3行目を読ませること。
3行目の目的は、……
つまり、常に次の行を読んでもらえれば、最後まで読んでもらえるという理屈です。
その意味では、1行目の目的(2行目を読ませること)を達成することが最も重要です。なぜなら、まずは2行目で読んでもらえないことには、その後に続く文章は存在しないことと同じだからです。
今回は、2行目を読ませるためのタイトルや書き出しの10パターンを紹介しますので、タイトルや書き出しに迷ったときの参考にしてください。
2行目を読ませるためのタイトル・書き出しの10パターン
【タイトル/書き出し】
1.話題性:世の中の注目が高いワードで引きつける
世の中で流行っているワードを使うだけで、それが相手を引きつけるフックになります。
(例):iPhone6を買う前に必ず知っておきたいこと。ギャレットポップコーンを並ばずに買う方法。
2.数字:説得力のある数字を挿入する
数字は強力です。数字を入れるだけで具体性と客観性が出てきます。
(例):365日間、子どもが楽しく勉強し始める魔法の言葉。売上げが1.5倍になる最新マーケティング。
3.損得:相手が一瞬で釘づけになるほど欲しい(損したくない)もの
人は自分が得をする(損しない)ことに興味や関心があります。相手が求めるものを徹底的に考えます。
(例):ムリなく痩せられる優しいダイエット。売上げの2割がムダな経費になっています。
4.疑問:答えをどうしても知りたい内容
すでにある文章を疑問系にするだけで訴求力が上がります。答えを知りたい欲求が文章を読むための動機になります。
(例):新作スマートフォンを格安で手に入れる方法とは? なぜ、“売上げに直結する文章”が書けるようになるのか?
5.対立:真逆の概念を結びつける
真逆な要素を組み合わせると、そこに新しさが生まれます。また対極を描くことで、その間の属性すべてを取り込むことができます。
(例):“貧乏を選ぶ人”と“金持ちを選ぶ人”がいる。高校の国語の成績が10段階評価で「2」だったが、今は文章のプロ。
6.逆説:相手の常識の意表を突く
相手が思わず「えっ!?」と聞き返してしまうほど、非常識なことは目を引きます。その非常識を論理的に説明できることが必須です。
(例):ダイエットするには、週に一度は焼き肉を食べなければならない! 99%の人は大きな誤解をしています。相手の心を動かすのに、“文章力”はいらない!
7.権威:信頼してもらうための根拠
すでに信頼されている権威ある人からの評価や、客観的な評価を提示することで、信頼されやすくなります。
(例):売上げランキング1位のタブレット。○○さん(有名人)がテレビでうなった食パン。
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