連載
モンゴル出身の3横綱は裕福な家庭で育ったのに、なぜ強いのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
大相撲初場所で横綱・白鵬が33回目の優勝を果たし、大鵬を抜いて歴代最多記録をマークした。モンゴル人力士が強い理由として「日本人にはないハングリー精神があるからだ」といった声があるが、本当にそうなのか。
モンゴル人力士たちの特筆すべき部分
幼少時代から日本よりもはるかに大自然に恵まれた環境のもと、体を動かしながら遊んでいたモンゴル人力士たちのフィジカルは確かに屈強。人気力士・逸ノ城が遊牧民族出身で物心ついたころより馬の生乳を毎日2リットルも飲み、まるで日本の子どもがキャッチボールをする感覚でブフ(モンゴル相撲)に熱中していた逸話を持つように彼らの来歴は目を見張るものばかりである。
だが、やはり多くのモンゴル人力士たちの特筆すべき部分は「臥薪嘗胆(がしんしょうたん=成功のために耐え忍ぶこと)」、そして「衣錦之栄(いきんのえい=成功して故郷に錦を飾ること)」の言葉を地で行くような強い精神力を持っている点であろう。我々日本人がどこか忘れがちな大事な要素を、白鵬らは間違いなく兼ね備えている。
関連記事
- 年俸21億円を捨てた黒田博樹とは、どんな人物なのか
ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていた黒田博樹投手が今シーズン、古巣の広島カープへ復帰することになった。メジャーリーグからの巨額オファーを蹴った「クロダ」という男は、海の向こうで一体どんな人物として周囲の目に映っていたのか。 - 2年半の摩天楼生活で、イチローがヤンキースの面々に見せた“流儀”
ヤンキースのイチローが、来季から新天地でプレーすることになりそうだ。現場で一緒に戦ってきた他の選手たちは、彼についてどのような印象を持っているのだろうか。チームメートに取材したところ、意外な言葉が……。 - 市民球団「広島東洋カープ」、徹底した黒字追求型経営の姿勢とその裏側
今年は23年ぶりのリーグ制覇か! 「広島東洋カープ」ファンの“赤ヘル旋風”が巻き起こっている。市民球団のイメージが強い同球団だが、実は「39年連続で黒字」を達成している、徹底して黒字を追求する経営方針の企業である。だが、その裏に「知られざるカープ」の一面もある。 - 相撲八百長疑惑の記事に4290万円。しかしまだ戦える――『週刊現代』加藤晴之前編集長
スクープを追い続ける週刊誌にとって、訴えられることは“日常茶飯事”の出来事なのかもしれない。賠償請求総額が24億円を超える『週刊現代』の加藤前編集長は、訴えられることについてどのように考えているのだろうか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.