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インタビュー

銀座で「異変」と呼ばれている女性は、“てっぺん”を手にしたのか仕事をしたら“銀座のママ”になった(後編)(3/5 ページ)

最年少&最短で老舗高級クラブのママになった桃谷優希さんは「3年以内にナンバーワン、その後2年以内にママになる」という目標を掲げて、それを手にした。順風満帆とも言えるが、その裏でさまざまな苦労があったという。それは……。

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苦労して、失敗して、悩んで

土肥: “点”を“線”にして……と話されましたが、それって簡単なことではないですよね。

桃谷: はい。苦労して、失敗して、悩んで……その繰り返し。それでも目標があるので、立ちあがらなければいけません。立ちあがらなければ、銀座の世界から追い出されますからね。

 失敗をすると、そのときはものすごく悩みますが、振り返ってみると、たいした悩みでないことが多いんですよ。

土肥: 例えば?

桃谷: ヘルプのときに「どうしてお客さまと同伴ができないのか?」と悩んでいました。当時、毎日のようにお客さまと同伴していた先輩がいまして、その人は私にとってスターのような存在。なんてスゴい人なんだと。

 先輩のようになりたい。どうすればなれるのか。といったことを考え、とにかく仕事に打ち込みました。初めのころは、見よう見まねでしたよ。このように接すればお客さまは喜んでいただけるのかなあ、といった感じ。やがて、こうすればもっと喜んでいただけるのではないか。いや、こうしたほうがいいかも。と考えながら自分なりに気配りを続けていくと、少しずつですが、同伴できるようになりました。

 次に、先輩のすべてを吸収したいと思うようになりました。しばらくすると、先輩の優れている部分が見えてきました。それは「気配り力」。さりげなく気配りをされる方なので、気づかないお客さまも多かったと思います。また、先輩も「気配りを心がけていますよ」とか「気配りのために努力していますよ」といった雰囲気を全く出さない人でした。

 どんなに忙しくても疲れた表情を見せずに、お客さまの前では笑顔が絶えませんでした。ただ、私の知らないところでものすごく努力をされていたはず。でなければ、毎日のように同伴することはできませんから。

土肥: 先輩と同じようなことができるようになった今だからこそ、彼女の努力が透けて見える、というわけですね。

桃谷: ほんの少しですが。

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