銀座で「異変」と呼ばれている女性は、“てっぺん”を手にしたのか:仕事をしたら“銀座のママ”になった(後編)(4/5 ページ)
最年少&最短で老舗高級クラブのママになった桃谷優希さんは「3年以内にナンバーワン、その後2年以内にママになる」という目標を掲げて、それを手にした。順風満帆とも言えるが、その裏でさまざまな苦労があったという。それは……。
“てっぺん”をとらなアカン
土肥: 桃谷さんは北新地のクラブ「城」で働いて、そこのオーナー・木下会長に「お前は“てっぺん”をとらなアカン」といったことを言われて、上京された(関連記事)。そして「3年以内にナンバーワン、その後2年以内にママになる」という目標を掲げて、実際にそれを手にしました。これが“てっぺん”なのでしょうか?
桃谷: 全くそう思っていません。銀座で働いてまだ3年が経っていませんし、ママになっても1年が経っていません。今も毎日が勉強でして……木下会長が言われた“てっぺん”の意味を探しているところですね。
“てっぺん”とは、地位かもしれませんし、お金かもしれませんし、名声かもしれません。いや、私が想像もつかないような意味が込められているのかもしれません。その“答え”を見つけ出すまで、馬車馬のように働くだけですね。
土肥: 走りながら考える、ですね。
桃谷: お客さまを必ず喜ばせる、お客さまが期待される以上のことをする、そしてお客さまとの絆をつむいでいく。また、銀座のホステスといえば“1人で行動する”というイメージが強いかもしれませんが、基本的にチームで動いているんですよね。自分だけでできることは限界がありますので、ときにチームのチカラを借りて、ときにチームを応援して……結果的にみんなで喜びをわかちあえたらいいなあと思っています。
土肥: 桃谷さんのことを「異例」と呼ぶ人がいますよね。そのことについてどう思われますか?
桃谷: 「自分は異例だなあ」と思ったことはありません。ただ、もし私が「異例」だとしたら、早く次の異例が出てきてほしいですね。それは最短かもしれませんし、最年少かもしれません。それとも違う形かもしれません。次々にいろんな異例が生まれてくれば、銀座の街が少し変わるかもしれません。
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