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「転職市場」は非常に好調――売上増を目指すテンプホールディングス:3分で分かるビジネス戦略(2/2 ページ)
Business Media 誠では注目を集めている企業のビジネス戦略を知るために、連載「3分で分かるビジネス戦略」をスタートしました。今回は「テンプホールディングス」の戦略をご紹介します。
2017年3月には売上5000億円
――3年後の姿を教えてください。
人材サービス企業のなかで「利用者数」「雇用者数」ナンバーワンになることを中期的な経営方針として掲げています。2014年3月の売り上げは3624億円ですが、2017年3月には5000億円を目指しています。より多くの企業と個人の成長に貢献できるサービス提供のため、2015年は思い切り加速するギアチェンジの年にしたいと思っています。
――人材確保や育成にどう取り組んでいますか。
人材サービス企業だからこそ、企業の成長だけでなく、個人の成長機会につながる採用や育成をしたいと考えています。例えば子会社のインテリジェンスでは、新卒向けにさまざまなタイプのセミナーを設け、自分のタイプに合う社員の話が聞ける機会を提供するなど、ミスマッチのない採用にむけた工夫をしています。また入社後も定期的に自分のキャリアを振り返る機会を作るなど、社員が活躍できる環境を整えています。
――社内制度改革のどこにポイントを置いていますか。
「セグメント経営」に加え、グループ内の基盤整備を進めることでさらなるシナジーの発揮を推し進めテンプグループとして力の最大化を図っています。例えば、グループ内の連携強化のため、営業連携が促進される情報共有システムもカットオーバーしました。そのほか、バックオフィスの統合も進めるなど、よりグループとしての力を発揮できる体制作りを進めていきます。
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