インタビュー
中古レコードの「バイヤー」って何をしているの? 買い付け・値付けの奥深さ:仕事をしたら“レコード”が売れた(7/7 ページ)
中古レコードを扱う「HMV record shop 渋谷」が、2014年にオープンした。レコードを店頭に並べるために、バイヤーたちは買い付けに回ったというが、どういった苦労があったのか。店の責任者で、バイヤーとしても活躍する小松正人さんに聞いた。
中古ビジネスの醍醐味
土肥: 「HMV record shop 渋谷」をオープンされて6カ月以上が経過しました。新品ばかりを扱う店と違って、どんなところに“違い”を感じられますか?
小松: 既存のHMVの場合、基本的にシステムが整っているんですよね。新品のCDを仕入れて、それを販売して。モノによっては返品して。こうした一連の流れが確立しています。
しかし、中古ビジネスの場合は、自分たちですべてをコントロールしなければいけません。先ほどもご紹介しましたが、買い付けがうまくいかないときもありますし、値付けがうまくいかないときもあります。ただ、基本的なことは自分たちでコントロールすることができるんですよね。自分たちで「売れそうなレコード」を買って、「この価格で売る」と決めることができるので。
土肥: ということは、中古レコードを扱っていて面白いことといえば……。
小松: ビジネスを創っていくことができること、ですね。
(終わり)
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