「お金美人」になるために……3つのヒント:お金もセンス(1/4 ページ)
「お金美人」とは、お金に関してセンスのある人のこと指す。お金との向き合い方やコントロールの仕方がうまく、同じ収入でも、他人より素敵な生活を送ることができる。そんな人っているの? と思われるかもしれないが、今回は「お金美人」になるヒントを紹介しよう。
著者プロフィール:
森永賢治(もりなが・けんじ)
1992年、ADKに入社。通信、食品、化粧品、ファッション関連商品のマーケティング・ディレクターを経て、1999年、「金融プロジェクト」リーダーに就任。現在、ストラテジック・プランニング本部長(金融カテゴリーチーム・リーダー兼務)。JMAマーケティングマイスター。
2014年10月に書籍『「お金と心理」の正体』(共著)を刊行。同書籍では、上記金融カテゴリーチームに蓄積された金融コミュニケーションのノウハウ・分析を8つの章に分けて紹介している。
最近、私はいろいろな場面で「お金美人」という言葉をよく使っている。これは、お金に関してセンスのある女性のことで、まさにこの連載『お金もセンス』を象徴した人物像である。いわゆる“イイ女”の条件として、これまで、容姿、スタイル、知性、性格のよさ、育ち、個性的などいろいろ言われてきたが、お金のセンスを持つこともイイ女の大事な条件ではないかという考え方だ。
実はこの「お金美人」という言葉は、私のオリジナルではなく、リクルートの『あるじゃん』というマネー誌が2005年の7月号の特集で使った言葉である。確か、表紙タイトルは“お金美人になる5つのステップ”で、対局にある「お金オンチさん」との比較の中で分かりやすく語られていた。
ちなみに、この号は同雑誌の中でもバカ売れしたらしく、「お金美人」というネーミングとコンセプトがいかに人々の共感を得たかの証だろう。最近は、この言葉もあちこちで聞かれるようになったので、私も勝手に拝借して、私なりの定義と解説を加えてセミナーなどで使わせていただいている。
お金美人は、先ほども言ったようにお金のセンスを持つ女性のことである。金融知識や経済学といったいわゆる「金融リテラシー」を持っている必要はない。お金との向き合い方やコントロールの仕方がうまい人で、結果、同じインカム(収入)でも、他人より素敵な生活を送ることができる。節約家ともまた違う。もちろん、できるだけ無駄を省いて余計な出費を減らすことはしているが、そこに必死感と悲壮感はない。
むしろ、我慢せず、やりたいことを思う存分やっている。そんな女性のことである。「そんなことができる人っているの?」という声が聞こえてきそうだが、現にお金美人は多くいるのだ。今回は、お金美人になるための、ヒントを3つ紹介しよう。
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