「お金美人」になるために……3つのヒント:お金もセンス(4/4 ページ)
「お金美人」とは、お金に関してセンスのある人のこと指す。お金との向き合い方やコントロールの仕方がうまく、同じ収入でも、他人より素敵な生活を送ることができる。そんな人っているの? と思われるかもしれないが、今回は「お金美人」になるヒントを紹介しよう。
チリツモを見直す
(3)チリツモを見直す:
お金美人になるために、もう1つ大事なことがある。それは継続性である。短期単発で利益を得ようと考えずに、長い時間の蓄積によって資産の土台を築いていくといった長期戦略をきちんととれること、である。いわゆる「チリも積もれば……」ということであるが、例えばポイントでも、上手な貯め方をしている人は年間で十数万円を超える。
ちなみに、以前クレジットカードのある有識者から、ユナイテッド航空関連のマイレージは、IMF(国際通貨基金)の準備金よりも多いと聞いて驚いたことがある。ポイント、あなどるなかれ! である。また、電子マネーなどのプリペイドを使う人は、知らず知らずのうちに小銭の無駄を回避している。
無駄といえば、“財布の穴”にも気をつけたい。これは本当の穴ではなくて、いわゆる毎月の自動引き落としの無駄のことである。かく言う私も、使わなくなったネットプロバイダーの引落しを18年間も放置していた。月々980円だったために解約の面倒くささにかまけて放っておいたのである。が、計算してみると18年トータルでなんと21万円強! 負のチリツモも、恐ろしい。
また、タンス預金も金融機関にきちんと預けるべきである。タンス預金の総額は27兆円もあるそうだが、これらをきちんと貯蓄や金融商品に回していれば0.1%の利益(年利)でも年2700億円。10年で2.7兆円。つまりこれだけのお金が、みんなの懐に入らなかったのである。実にもったいないではないか。
いろいろ五月雨式に例を出したが、このチリツモは、一度、そのシステムというか、お金やポイントが蓄積する仕組みを構築しておけば、そんなに苦労せずとも、チャリンチャリンと貯まっていくわけで、実は一番賢いやり方なのである。
さて、今回は、毎日と人生を素敵に生きる“お金のセンス”を持った女性、お金美人になるためのヒントを3つだけ紹介させていただいた。もちろん、男性もこれらを実践すれば少しだけ「お金ハンサム」になれるハズだ。給料やボーナスの少なさに嘆くよりも、知恵と工夫と笑顔で、人生を楽しく、より素敵なものに変えていこう。
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