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訪日外国人、過去最高の138万人超え:旧正月で中華系が急増
日本政府観光局が訪日外国人数の最新データを発表。2015年2月は月間で過去最高となる138万人7000人に上った。
日本政府観光局(JNTO)は3月18日、2015年2月の訪日外国人数を発表した。単月として過去最高の138万7000人を記録した。特に春節(旧正月)休暇に伴い訪日した中国人観光客の急増が影響した。
2015年2月の訪日外国人数は、全体で前年同月比57.6%増。これまで最高だった2014年10月の127万2000人を大きく上回った(関連記事)。国別では、中国が最も多く35万9100人(前年同月比159.8%増)だった。中国として初めて月間30万人を突破したほか、すべての国を通じても月間で過去最高記録を更新した。円安や免税制度の拡充、2015年1月19日にスタートした個人観光ビザの発給緩和措置、春節の需要喚起を狙ったプロモーションなどが増加の要因とみている。
香港も単月で過去最高となる10万9400人(前年同期比68.8%増)を記録。格安航空会社(LCC)の香港エクスプレス航空が2月に週7便から週12便に増便したことなどにより東京方面の需要が伸びた。
訪日外国人は2014年3月から12カ月連続で月間100万人を突破している。JNTOによると、円安傾向の継続や、桜の鑑賞を目的とした旅行需要の拡大などによって、3月以降も訪日外国人数は好調に推移すると見込んでいる。
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