家で“サードウェーブを楽しめる、UCCが「DRIP POD」を発表:本格的なコーヒー(1/2 ページ)
UCC上島珈琲は、家庭用の一杯抽出型コーヒードリップ「DRIP POD(ドリップポッド)」を発売する。農園や商品開発など地球規模でコーヒー事業を展開していることをアピールするそうだが、本格志向のコーヒー好きの心をつかむことができるのだろうか。
UCC上島珈琲は、家庭用の一杯抽出型コーヒードリップ「DRIP POD(ドリップポッド)」を3月23日に発売する。抽出マシンにカプセル式のカートリッジ「POD」をセットすることで、本格的なコーヒーを淹(い)れることが可能。都市部の30〜40代の女性をターゲットに2015年度で「POD」3000万杯、マシン5万台を販売目標として掲げている。
炒りたて、挽きたてのコーヒーを1杯ずつ個包装したPODは全23種類を用意。UCC直営農園産ハワイコナを使用した「エクストラファンシー」(1P:820円)やブラジルの品質コンテスト「カップ オブ エクセレンス」で1位になったという「サン・ジョアキン農園」(1P:800円)など5種の「Specialty(スペシャリティー)」と、「ブルーマウンテンブレンド」(1P:150円)や「カフェインレスコーヒー」(1P:81円)など10種の「Premium(プレミアム)」、毎日飲むために1Pあたり63円に抑えた「Daily(デイリー)」と、価格帯でニーズを分けている(価格はすべて税別)。
UCC上島珈琲の上島昌佐郎社長が「カフェのプロが淹れる本格的なハンドルコーヒーの味を実現した」と自信を示す抽出マシンは、湯温を3段階で調節できる。コーヒーの場合は約90度が最適だという。蒸らし時間や注湯のスピードは、パッケージのふたにプリントされた番号に合わせることで簡単に本格的なドリップコーヒーを楽しむことができる。
マシンの設置スペースは業界最小。700ミリリットル入る水タンクや液だれを防ぐエアブロー機能のほか、抽出音の静かさにもこだわった。カラーは「カフェブラック」「ハニーホワイト」「チェリーレッド」の3色で、希望小売価格は1万8000円。
新システムの投入に踏み切った背景に、コンビニがカウンターコーヒーを展開しているだけでなく、豆の品質や抽出方法などを1杯ずつ楽しむシングルオリジンのスタイルが浸透しつつあること。ニーズが多様化する中、このような「サードウェーブ」を自宅で実現することにより、新たなコーヒーのムーブメントをリードしていきたい狙いがある。
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