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家で“サードウェーブを楽しめる、UCCが「DRIP POD」を発表:本格的なコーヒー(2/2 ページ)
UCC上島珈琲は、家庭用の一杯抽出型コーヒードリップ「DRIP POD(ドリップポッド)」を発売する。農園や商品開発など地球規模でコーヒー事業を展開していることをアピールするそうだが、本格志向のコーヒー好きの心をつかむことができるのだろうか。
垂直統合でコーヒー事業を展開
一杯抽出型のコーヒーマシンは、2009年4月から発売しているネスレの「バリスタ」が累計販売台数200万台(2014年5月)を突破しており、市場で存在感を増している。それに対して、UCCは農園経営から商品開発、ショップなどのタッチポイントまで垂直統合でコーヒー事業を展開。そうしたブランドイメージを全面に出した企業CM「COFFEE LOVER's PLANET」を制作し、2015年3月24日から全国で放映する。「カップから農園まで真摯(しんし)な取り組みでコーヒーの可能性を追求している」(上島社長)という地球規模の事業を営んでいることをアピールする。
また、雑貨店などにDRIP POD専門コーナーを設置。百貨店や家電量販店、スーパー、コンビニなどに販売チャンネルを広げて30〜40代の女性を中心に浸透を図る。
2015年3月19日の発表会には、CMに起用した女優の吉瀬美智子さんが登場し、DRIP PODを試飲。「ほどよい酸味で飲みやすい」と笑顔で語った。筆者も「Specialty」の1つ「パナマ・ゲイシャ」(1P:800円)を飲んでみたが、フローラルな風味と深みが口に広がり、ボタンひとつで抽出できるとは思えないクオリティーを感じた。今後はコーヒーの専門企業としての歴史に裏打ちされた品質をどれだけ消費者にアピールできるかがポイントになりそうだ。
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