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東京以外にも出店加速 「ギャレット ポップコーン」が大ヒットしたわけジャパンフリトレー社長インタビュー(2/4 ページ)

約2年前に日本で初出店したシカゴのポップコーンチェーン「ギャレット ポップコーン ショップス」は瞬く間に話題となった。今なお“高級ポップコーン”を求めて長蛇の列ができる。日本での運営企業、ジャパンフリトレーの江原社長にビジネス状況などを聞いた。

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最重視はトラフィック量

――ギャレット ポップコーン ショップスの日本でのライセンス契約を結んだ経緯を教えてください。

ジャパンフリトレーの江原信社長。カルビーの上級常務執行役員も務める
ジャパンフリトレーの江原信社長。カルビーの上級常務執行役員も務める

 元々ジャパンフリトレーがポップコーン商品を提供しているということで、ある知人からギャレットの看板商品である「シカゴ ミックス」の1ガロン缶を土産にいただきました。正直それほど期待をしていなかったのですが(笑)、食べてみると今まで経験したことのない味でした。輸入菓子を取り扱うような店には当時でもあったかもしれませんが、こうしたポップコーンはまだ日本では一般的ではありませんでした。

 そこでぜひ日本で展開したいと考えて、シカゴへ飛び、ギャレット ポップコーン ショップス本社に日本進出を持ち掛けたわけです。既にアジア諸国には進出していて、日本進出も考えていたタイミングだったこともあったので、とんとん拍子で話が進みました。ただ当然、交渉はタフでしたので、1年ほどかかって契約にこぎつけました。

――1号店を原宿にオープンした理由は。

 出店場所の選定でもかなりの時間を費やし、都内だけでも約20カ所の候補地がありました。最終的に決め手となったのは、圧倒的なトラフィック量、人の多さです。ただし、原宿といっても1本路地に入るだけで通行量が大きく増減します。であれば、メイン通りの中で最も目立つ立地に出店しようということになりました。当然のことながら家賃は高いですから、まさに清水の舞台から飛び降りる気持ちで契約しました。

――原宿を選んだのは顧客のターゲット層も関係しますか。

 はい。当初は20〜30代の若い女性をターゲットに考えていました。彼女たちが多く集まる場所というと、原宿から表参道までのメイン通りのエリアですから。けれども、実際に営業を開始すると、客層は20〜60代と幅広いです。

――出店にあたり、どのようなプロモーションを行ったのでしょうか。

 世の中に影響を与えているインフルエンサーの方たちを中心にサンプリングして、彼らにファンになってもらうような活動をしました。元々は米国でファンが多いポップコーンブランドなので、必ずや日本の消費者にも気に入ってもらえるだろうという確信のもとアプローチしました。その結果、インフルエンサーの皆さんにもファンになっていただき、彼らからソーシャルメディアなどを使った口コミで広がる流れができました。それが最初の起爆剤になったと考えています。

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