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日本で最も人が集まるバス停がリニューアル、その狙いは新しい空間提供(2/4 ページ)

バスの振動が伝わりにくい待合室や女性目線を意識した化粧室を採用するなど、西鉄天神高速バスターミナルがリニューアルした。バス移動の前後も考慮した空間作りで、楽しいバスの旅を演出する。

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3つの商業施設と直結するバスターミナル

 西鉄天神高速バスターミナルは、西鉄福岡(天神)駅の直上に建つ商業ビルの3階に位置する。独立したバスターミナルではなく、福岡三越、ソラリアステージ、ソラリアプラザといった3つの商業施設と直結しているのが特徴だ。

 バスターミナル内の待合室とバス車路の間にはガラスドアが設置されているので、利用客は排気ガスにさらされる心配がない。床が吊床(つりどこ)方式のため、バス走行時の振動は待合スペースにいてもほとんど感じない。併設する商業ビルの利用客も近くにバスターミナルがあることをあまり意識せず、買い物を楽しめるようになっている。


雨風の心配はもちろん、排気ガスにさらされることもない

 2015年3月現在の乗り入れ路線数は31路線。本州・四国向けの高速夜間バスが12路線、九州島内高速バスが18路線、福岡県内特急バスが1路線。発着本数は1日約1600便、乗降者数は1日約2万人となっている。

 今回のリニューアルで重視したのが、隣接する商業施設との親和性だ。以前のバスターミナルの様子と見比べると分かるが(関連記事)、照明によって明るい印象を持たせ、デジタルサイネージを設置することで近代的な印象を持たせている。バスターミナルであるものの、商業施設間をつなぐ移動スペースと考えても違和感のない作りに生まれ変わっている。

 西鉄天神高速バスターミナルは、1997年に行われた天神地区の再開発事業の一環として、「西鉄天神バスセンター」の名称でソラリアターミナルビル3階に乗車用スペースが設置された。その後約18年の期間を経て建物の老朽化が進行。天神地区の周囲環境も変わってきたこともあり、今回のリニューアルに踏み切ったという背景がある。


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