連載
新天地でも“転校生”ではない、イチローのハイレベルな「EQ」:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
メジャー15年目のシーズンを迎えたイチロー選手は、今季から新チームに合流。新天地なので苦労するのでは? と思いきや、チームメートと楽しそうに会話をしている。“転校生”のような立場なのに、なぜすぐにチームに溶け込むことができたのか。
しかし、その後はニューヨーク・ヤンキースへ移籍。自分と同等のスーパースターばかりがそろう強豪球団では共存する姿勢を体感し、それを新鮮な喜びとして自分の糧に加えてきた。このように過去メジャー14年間のグラウンド上での成功の裏では対チームメートにおいて紆余曲折あったことが、現在のイチローの高いEQを形成するに至ったと見ていい。
「それは私も同感だ。今年でイチローはメジャー15年目。これだけの長い期間、ずっと最高峰の位置で戦い続けられるのは尊敬に値する。グラウンド外で我々には見えない苦労を重ねてきたからこそ、今の彼があるのであろう。メジャーリーグのレジェンドとして彼には、このチームで若い選手たちにさまざまなことを伝授してほしい。そう切に願う」とレドモンド監督は力説した。
イチローの持つハイレベルなEQ。なかなかその域に達するのは容易ではないが、ビジネスの世界で生き抜いていく人たちにとっても必要な要素と言えそうだ。
関連記事
- 2年半の摩天楼生活で、イチローがヤンキースの面々に見せた“流儀”
ヤンキースのイチローが、来季から新天地でプレーすることになりそうだ。現場で一緒に戦ってきた他の選手たちは、彼についてどのような印象を持っているのだろうか。チームメートに取材したところ、意外な言葉が……。 - 年俸21億円を捨てた黒田博樹とは、どんな人物なのか
ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていた黒田博樹投手が今シーズン、古巣の広島カープへ復帰することになった。メジャーリーグからの巨額オファーを蹴った「クロダ」という男は、海の向こうで一体どんな人物として周囲の目に映っていたのか。 - “ハンカチ王子”斎藤佑樹の人気はなぜ凋落したのか
かつて“ハンカチ王子”として脚光を浴びた日本ハム・斎藤佑樹投手の人気が凋落している。成績がパッとしないから仕方がない部分もあるが、なぜKYな言動を繰り返すのか。その裏にあるのは……。 - 過去3年で42%増! 横浜DeNAベイスターズのファンが増えている理由
プロ野球のペナントレースが終了した。3年前に誕生した「横浜DeNAベイスターズ」の成績は6位、5位、5位と低迷しているが、観客動員数は増え続けているという。その理由について、同社の池田純社長に聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.