良品計画は4月9日、2016年2月期の営業収益が前期比11.5%増の2901億円、営業益が25.8%増の300億円になる見通しを発表した。
消費税増税の影響が薄れつつある国内市場の景気好転の兆しに加え、好調なアジア地域への積極的な出店で事業拡大を進める。最終利益は13.1%増の188億円を見込む。
同日発表した15年2月期の連結決算は、営業収益が18.0%増の2602億円、営業利益が14.0%増の238億円、最終利益は2.8%減の166億円だった。
国内事業の営業収益は11.5%増の1441億円に。直営店は7.8%増、Webは6.6%増だった。
海外事業は営業収益が771億円(64.7%増)、営業益が72億円(75.4%増)と大幅に増収増益。欧州は減益だったが、中国を中心としたアジア地域への積極的な出店と既存店の成長が貢献。アジア事業部の営業収益は80.5%増の622億円、営業益は91.9%増の73億円と大きく伸びた。
今年2月末時点で海外店舗数は301店で、うち中国が128店。今期も47店舗(うち中国31店)の純増を予定し、攻勢をかける。17年2月期に海外事業で売上高1000億円超えを目指す。
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