松竹が4月14日発表した2015年2月期の連結決算は、営業利益が前期比12.7%減の75億だった。「ホットロード」のヒットなどで映像関連事業が伸びたものの、演劇事業が落ち込んだ。
売上高は1.0%増の898億円。映像関連事業は「白ゆき姫殺人事件」「超高速!参勤交代」「好きっていいなよ。」「ホットロード」「紙の月」などの邦画配給作品がヒットしたほか、「アナと雪の女王」など興行も好調。売上高は4.8%増の472億円、セグメント利益は7倍の22億円だった。
演劇事業は新装オープン2年目の歌舞伎座が好調だったが、売上高は8.4%減の27億円、セグメント利益は47.9%減の35億円にとどまった。演劇興行を取り巻く環境は楽観できるものではなく、「魅力的な公演の制作や販路拡大で来場者の裾野を広げることが課題」としている。
今期は人気漫画「ONE PIECE」を原作とした「スーパー歌舞伎」の上演や、山田洋次監督が故・井上ひさしさんの遺志を継ぐ「母と暮らせば」などを上映。チケット販売サイト「チケットWeb松竹」のスマートフォン対応なども進める。
売上高は3.7%増の931億円を見込むが、営業益は28%減の54億円とするなど、減益を予想している。
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