ローソンもドーナツ市場に参入、試験販売で何が分かった?:8000店でスタート(1/2 ページ)
大手コンビニがドーナツ販売に力を入れている中、ローソンも同市場に参入することを明らかにした。試験的に約600店で販売したところ、店の売り上げは……。
大手コンビニのセブン-イレブンやファミリーマートがドーナツ販売に力を入れる中、ローソンも同市場に参入することを明らかにした。現在試験的に約600店でドーナツ専用ケースを導入しているが、8月までに約8000店に拡大するという。各社ともいわゆるコンビニーコーヒーと合わせて購入してもらうことで客単価アップを狙っており、関係者の間からは「コーヒー戦争の次は“ドーナツ戦争”が始まる」といった声が出ている。
ローソンが販売するのは、工場から納品されている定番メニュー4品(オールドファッションドーナツチョコ、モッチリングショコラ、モッチリングいちご、シュガードーナツ)のほかに、店舗のフライヤーで調理するハワイアンドーナツ2品(プレーン、チョコレート)を加えた6品。価格は、すべて100円(税込)。当初は6品でスタートするが、「お客さんに飽きられないように商品開発に力を入れていく」(ローソン上級執行役員の和田祐一氏)という。5月にはハワイアンドーナツカスタード、チョコ&ココナッツドーナツ、6月にはハワイアンドーナツはちみつレモンなどを発売する予定だ。
Pontaカードのデータを使って、客の購買状況を分析したところ、コーヒー(カフェラテなどを含む)と一緒に購入しているのは「ドーナツ」、ドーナツと一緒に購入しているのは「コーヒー」がそれぞれトップ。また、実験店でドーナツ専用ケースをさまざまな場所に設置したところ、レジ横で販売したときが最も売れたという。こうした結果を受け、競合他社と同じようにカウンターでドーナツを販売することになった。
専用ケースは4月末に2500店、5月末には5000店、7月末には8000店に導入する予定。ローソンの全店(約1万1000店)に設置しない理由について、和田氏は「狭い店舗ではスペースの関係で、専用ケースを置くことが難しい。販売状況を見ながら、今後は小さいサイズのケースも検討していきたい」とした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ミスドとセブンのドーナツ、味はどのくらい違うの? 味覚センサーで分析
セブン-イレブンがドーナツ市場に参入する。「形がミスタードーナツとそっくり」といった声がでているが、味もそっくりなのか。「味覚センサー」を使って、セブンとミスドのドーナツを分析してもらったところ……。 - コンビニのドーナツ戦争をどう見てる? ミスドがコメント
コンビニがドーナツ市場に参入しているが、市場を独占してきたミスタードーナツはどのように受け止めているのだろうか。これまであまり明らかにしてこなかったが、ついに重い口を開いた。 - なぜセブン-イレブンは“王者”であり続けるのか
セブン-イレブンの快進撃が止まらない。2014年4月に消費税が増税され、他のコンビニが苦戦する中、セブンは売り上げを伸ばした。セブンカフェやセブンプレミアムなど、なぜヒット商品を生み出すことができるのか。現役コンビニオーナーの川乃もりやさんに話を聞いた。 - ローソンのコーヒーは誰が飲んでいる? データから見えてきたコト
「コーヒーはコンビニで買う」という人が増えてきているが、一体どんな人が購入しているのだろうか。ローソンのPontaカードを分析すれば「どういった人が何を買ったのか」が分かるので、担当者に直撃。男性20〜40代がよく飲んでいるのは……。