単身男性、“非調理”へ回帰:葛藤も
あなたはここ1週間で、何回くらい調理しましたか? 20〜60代の男女に聞いたところ「調理は全くしなかった」と答えたのは2011年に比べて5.9ポイント増加していることが、キユーピーの調査で分かった。
あなたはここ1週間で、何回くらい調理しましたか? 20〜60代の男女に聞いたところ「調理は全くしなかった」と答えたのは2011年に比べて5.9ポイント増加していることが、キユーピーの調査で分かった。この傾向は特に男性(60代を除く)に顕著だが、女性の20〜30代でもそれぞれ9.2%、10.3%の人がここ1週間で「調理は全くしなかった」と回答しており、調理をしなくても食生活が支障なく送れる環境にあることがうかがえた。
2008年から2011年にかけては、単身女性の調理スキルが向上し、単身男性の調理頻度は増加傾向にあった。「その傾向は続くと予想していたが、今回の調査結果では再び非調理化へと向かい、非調理への“回帰”が起きているようだ」(キユーピー)
手づくりする時間がないこと
自分の食事を準備するときに不満を感じていることは何だろうか。「献立に変化がないこと」(25.1%)に不満を感じている人が最も多く、次いで「品数の少なさ」(23.9%)、「栄養バランスが悪い」(16.8%)と続いた。
2011年の増減幅をみると、「手間ひまがかかること」に不満を感じている人が4.9ポイント減少しているのに対し、「手づくりする時間がないこと」は3.8ポイント増加。このことから「『時間があれば手づくりしたい』といった気持ちの高まりがうかがえ、非調理化の実態と、かい離や葛藤がありそうだ」(同社)
インターネットによる調査で、20〜69歳のひとり暮らしの男女1000人が回答した。調査期間は2014年11月26日から28日まで。
関連記事
- 単身者の間で「食のひとり化」が進む
単身者の間で「食のひとり化」が進んでいることが、キユーピーの調査で分かった。 - 喫茶室ルノアールにあって、スターバックスにないもの
東京に住んでいる人であれば、誰もが目にしたことがある喫茶室「ルノアール」。スタバなどの欧米スタイルのカフェに押され、「残念な喫茶店」になっているかと思いきや、業績はまずまず。決しておしゃれではない「ルノアール」は、なぜお客から支持されているのだろうか? - 受注を減らしたのに、なぜ「チョコモナカジャンボ」は3倍も売れたのか
森永製菓のアイスクリーム「チョコモナカジャンボ」が売れている。売上高は14年連続で伸びているが、その背景にはどんな“仕掛け”があったのだろうか。同社のマーケティング担当者に話を聞いた。 - レトルトカレーはブランドが多いのに、なぜカレールーは少ないのか
スーパーのカレーコーナーを見ると、レトルトカレーにはたくさんのブランドがあるのに、カレールーは大手3社の商品がズラリ。なぜこうした現象が起きているのだろうか。ハウス食品の担当者に話を聞いたところ……。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.