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「当時は受け入れられなかったが……」 ユニクロが靴事業に再参入
2011年8月に靴事業から撤退していたファーストリテイリングが再びシューズを販売する。トータルコーディネートの需要が高まっているのが背景にあるという。
アパレル大手のファーストリテイリングが靴事業に再参入する。同社が展開するカジュアル衣料品「ユニクロ」の国内全店で4月27日からシューズ製品「スリッポンスニーカー」および「シューレーススニーカー」を順次販売する。各2990円(税別)。同社はかつて靴専門店を運営するも2011年8月に事業撤退していた。
シューズ製品の再販売について、同社広報によると、服に加えて帽子やベルトなどのアクセサリー類が充実する中で、ユニクロブランドでトータルコーディネートしたい消費者のニーズが増えているのが理由だという。また、スポーツファッショントレンドの高まりを受け、機能性に優れたスニーカーが好まれる傾向にあるのも大きいとする。
ファーストリテイリングは2005年に靴小売業のワンゾーン(旧・靴のマルトミ)を買収、2008年には婦人靴のビューカンパニーを子会社化するなどして靴事業に本格参入。2009年9月には靴ブランド「ユニクロシューズ」を発表し(関連記事)、翌年8月にはすべての靴ブランドを「CANDISH(キャンディッシュ)」に統一したが、業績不振で撤退を余儀なくされた。「当時はブランドコンセプトのトーン&マナーが曖昧で、消費者に受け入れられなかった」(広報部)としている。
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