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日本KFC、5億円超の最終赤字 ピザハットの営業損失大きく
日本KFCホールディングスが2015年3月期通期の業績を発表。営業利益は前年比で63%減、当期純利益も5億円を超える赤字に転落した。
飲食チェーン「ケンタッキーフライドチキン」や「ピザハット」を運営する日本KFCホールディングスは4月24日に2015年3月期通期の連結決算を発表。当期純利益は5億円を超える赤字に転落した。宅配ピザ事業の減損損失が響いた。
全売上高は前年同期比で1.4%増の846億500万円と数期ぶりにプラスに転じたが、営業利益は同63.2%減の6億7000万円、経常利益は同64.0%減の6億6700万円と大きく落ち込んだ。当期純利益はピザハット事業において4億8100万円の固定資産の減損損失を計上するなどして、5億2400万円の赤字(前年同期は4億4100万円の黒字)となった。
主力のKFC事業は、売上高が680億1600万円(前年同期比1.4%増)、営業利益は60億2600万円(同3.1%減)だった。チキン以外の新商品が好評だったことや、カフェ業態を出店して新たな需要の取り込みを図った。
ピザハット事業は、年間を通じてTVCFを中心に広告宣伝を強化。しかし、売上高は159億円(同0.1%増)とほぼ横ばいで、11億6400万円の営業赤字を計上した。
2016年3月期の業績予想は、売上高900億円、営業利益15億円、経常利益16億円、当期純利益6億円を見込んでいる。
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