今度の「Ribbon シトロン」は、記憶に残る味?:リニューアル
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社は4月27日、炭酸飲料「Ribbon シトロン」をリニューアルして発売する。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社は4月27日、炭酸飲料「Ribbon シトロン」(希望小売価格140円〈税別〉)をリニューアルして発売する。
1909年に誕生したRibbon シトロンは、炭酸の刺激と清涼感のあるクリアな味わいが特徴。2014年のブランド100周年を機に、パッケージを1970年代に展開していた緑色のガラス瓶をモチーフにデザイン変更することで、「子どもっぽいイメージ」や「古いイメージ」を取り除き、30代後半以上の人に懐かしく感じてもらえるようにした。
しかし、同社の調べによると「甘いイメージ」を持っている人が多く、現在のパッケージの印象と中身にギャップが生じていることが分かった。そこで今回、「甘いイメージ」を払拭し、消費者が「また飲みたい」と思えるような記憶に残る味わいを目指してリニューアルした。
今回のリニューアルにあたっては、金沢工業大学感動デザイン工学研究所、サッポロビール社、同社の3者で「記憶に残る透明サイダー」をテーマに味覚研究を行った。研究の中で行われたさまざまな実験から「酸味」がキーである可能性が示されたことから、従来の「強炭酸」「純水使用」「保存料不使用」といった商品設計はそのままに、酸味を調整。新たに収穫初期のレモンの香りを再現した“初摘みのレモンの香り”を加えて、商品の「酸味」と「爽快感」を強化したという。その結果「甘さ」の感じ方が抑えられ、「これまで以上にすっきりとした、清々しい味わいの『Ribbon シトロン』が完成した」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)。
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