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王将フードサービス、営業利益14%減 15年3月期 値上げで客離れ
「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの2015年3月期通期決算は減収減益に。メニュー改定や賃金未払い問題などが影響した。
飲食チェーン「餃子の王将」などを運営する王将フードサービスが5月15日に発表した2015年3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比14.0%減の60億1800万円だった。原材料価格の高騰によりメニュー価格を値上げしたことなどで客離れが進んだ。
売上高は前期比0.6%減の758億2000万円。既存店の売上高、客数ともに前年割れした。昨年10月に商品価格を約5〜10%値上げしたことなどが響いた。
経常利益は同12.0%減の63億6000万円、当期純利益は同15.0%減の36億7500万円となった。売り上げ低迷に加え、2013年7月〜2014年2月の期間に残業代などが従業員に未払いだったことが発覚、その賃金を前期に計上したため経費が増加した。
2016年3月期の見通しについては、新規出店に注力することで、売上高は777億1700万円(前期比2.6%増)、営業利益は65億7000万円(同8.0%増)、経常利益は67億6400万円(同5.3%増)、当期純利益は42億8100万円(同16.2%増)を計画する。
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