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「すき家」運営のゼンショー、最終赤字は111億円 15年3月期
牛丼店やファミレスなどをチェーン展開するゼンショーHDの2015年3月期通期は大幅な減益となった。従業員の労働環境問題などが影響した。
牛丼チェーン「すき家」などを運営するゼンショーホールディングスが5月12日に発表した2015年3月期通期の連結決算で、最終赤字が111億3800万円に陥ったことが明らかになった。従業員の労働環境問題(関連記事)に端を発する営業休止や食材価格の高騰に加え、連結子会社である米Catalina Restaurant Groupの全株式売却による特別損失126億円を計上したことなどが響いた。
営業利益は前期比69.3%減の24億9800万円、経常利益は同63.9%減の28億7500万円だった。
売上高については同9.3%増の5118億1000万円となった。深夜に一人勤務する「ワンオペ」の解消に向け、すき家では2014年10月1日から一部店舗の深夜営業を休止するなど、主力の牛丼事業では売り上げを落としたが、「ココス」「ビッグボーイ」などのレストラン事業、「はま寿司」のファストフード事業の増収などで補った。
今期の業績見通しは、ブランド強化や継続的なコスト改善活動などにより、売上高5467億2500万円(前期比6.8%増)、営業利益122億3500万円(同389.8%増)、経常利益109億3900万円(同280.5%増)、当期純利益33億1100万円と、大幅な収益改善を見込んでいる。
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