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異国の地で奮闘するJAL社員の空港業務を見てきた:秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(3/4 ページ)
海外の空港での仕事は、成田、羽田など国内の大規模空港とはまた違った苦労や醍醐味がある。マレーシアのクアラルンプール国際空港で活躍するJALの緒方奈美さんに話を聞いた。
利用者から心温まる声援も
クアラルンプール国際空港に在籍するJALの旅客ハンドリングスタッフは現在、緒方さんを含めて5人。日々の業務は、シフトを組んでそのうちの3人で担当。1人が全体を見る現場責任者、1人がチェックインカウンターを、1人が到着と出発のゲートを受け持つ。
「彼も同僚の一人です」と、緒方さんはマレーシア人のカマロさん(Mohd Ali Qomarul Ariffin)を紹介してくれた。「日本に6年間、留学した経験があるんですよ。流ちょうな日本語で対応するので、先日もお客さまが『外国人なのに!』とびっくりしていました。彼が接した日本のお客さまは皆カマロのことを覚えてくれて、ファンになってくれる人も多いんです」
毎日数千人が訪れる成田などの大きなステーションでは、乗客がスタッフを覚えてくれるケースは稀だ。しかしクアラルンプールでは、駐在員や、毎月のように東京から出張などで利用する人が少なくない。便に遅れが生じてスタッフが大変な状況のときも、顔見知りの乗客から「頑張ってね」などと声が掛かるそうだ。
「飛行機は、スタッフが何人もかかわって、やっと1便が飛んでいきます。その『何人もかかわって』という部分を感じられるのも、クアラルンプールでの仕事の面白さですね。どんな仕事も、自分1人ではできません。チームで力を合わせて動かしているんだということを、日々実感します」(緒方さん)
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