Mobile:NEWS 2002年9月11日 02:24 AM 更新

携帯、7つのキーワード(1/3)

2003年に向けて、携帯に搭載される機能を考えるときには、キャリアが「通信トラフィックの向上」から、「携帯の利用シーンの拡大」に視点を移していることを考慮しなくてはいけない。こんななかで、期待される7つの技術の可能性を見ていこう

 携帯Javaで盛り上がった2001年。では、これから2003年に向け、携帯電話の新しいキーワードとして浮かび上がってくるのは果たしてどんな技術だろうか。

本命か短命か──赤外線

 Bluetoothが思ったように普及しない中、携帯への搭載で復活を果たしたのが「赤外線」だ。最も積極的なのはドコモで、現行の504iシリーズには標準搭載した。Javaと連携を取れるようにし、銀行ATMや自動販売機などとの通信手段として既に利用が始まっている(7月17日の記事参照)。

 ただ、使い勝手の悪さからか、「便利に使っている」という評判をあまり聞かない。赤外線を使ったソリューションやハードウェアの開発者でさえ「できるだけ使ってみるようにしている」と語る始末だ。もう一歩の革新がないと、2003年のキーワードになるのは難しそうだ。

 改善すべき点は2つ。1つは受信待ち受けの簡易化だ。ドコモの赤外線仕様によれば、端末が赤外線を受信することでアプリケーションを起動することが可能(5月21日の記事参照)。しかし、現在の504iは赤外線の受信に煩雑な操作が必要であり、この仕様を生かしたソリューションも登場していない。消費電力的に常時待ち受けが難しければ、「特定のボタンを押している間は、赤外線の待ち受け状態になる」といった機能を端末に組み込んでほしいところだ。

 2つめは利用範囲の拡大だ。504iの赤外線は、504i同士または専用端末との通信が中心で、利用シーンが限られてしまっている。ドコモは以前「(携帯電話に)リモコンの(Java)ソフトをダウンロードすると、テレビやビデオのリモコンになるかもしれない」(iモード事業部コンテンツ担当部長の山口義輝氏)と語っていた。504iに搭載されているIrDAデバイスは「IrMC Low Power Option」に対応しており、赤外線リモコンとはプロトコルや赤外線の到達距離が異なる。ただし双方に対応した赤外線デバイスを搭載することは可能なはずだ。

ダークホース──非接触ICカード

 関係者の間で密かに「近距離通信の本命か?」と噂されているのが「非接触ICカード」。ドコモやソニーなどは非接触ICカードとパケット通信を用いたモバイルコマースの実験を行ったが(2001年6月の記事参照)、携帯電話への組み込みについて具体的な話はまだ出ていない。


ドコモなどが行った非接触ICカードでの電子マネー実験

 携帯電話に組み込まれた場合、赤外線と少々位置づけが異なる部分もある。非接触ICカードは基本的には専用のリーダー/ライターと通信するもので、赤外線のように相互の通信は一般的ではないからだ。「Edy!」や「Suica」のように、電子マネーがらみで利用される可能性も高いだろう(7月23日の記事参照)。

 実際、ドコモは丸の内地区のモバイル化を発表する際、非接触ICカードと携帯電話を使った認証システムについて触れており、「いずれ携帯と(非接触ICカード)の融合も考えられる」 とコメントしている(9月4日の記事参照)。非接触ICカードの内蔵は、それほど遠くない時期にもありえるのではないだろうか。

[斎藤健二, ITmedia]

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