Mobile:NEWS 2002年12月9日 06:21 AM 更新

「SH251iS」の“使いやすさ”を探る(2/2)


前のページ

隠された? ページ送り機能

 マニュアルを熟読しないと分からないが、実はSH251iSにはページ送りボタンが設けられている。「メモ」ボタンで上方向にページ送り、「マナー」ボタンで下方向にページ送りができる。画像一覧画面、iモードサイト表示中、ブックマーク一覧表示画面、メール一覧、メール表示中など、素早いページ移動が要求されるほとんどのシーンで(アドレス帳で使えないのだけが残念)、ページ送りが可能だ。

 さらに、iモードサイト表示中、メール表示中などでは、「#」キー「*」キーを長押しすることでスムーズな画面スクロールが可能だ。

 SH251iSには、実はこうした“隠し機能”が多い。待受画面からメールボタンを2回続けて押すと(画面には何も案内はないのだが)「センター問い合わせ」を行ったり、待受画面から決定ボタンを押してメニューを表示させた後、「メールボタン」でメールセキュリティの設定、「カメラボタン」でiモードロックが行える。

 文字入力機能も、意外なキーで意外なことが起こる。5タッチ方式で入力しているときに、「メモ」ボタンで大文字/小文字の切り替えができることは、プリントされているので分かるが、「発話」ボタンを押すと逆トグルが働く。「っ」などは、「た」→「発話」で簡単に入力できる。覚えておきたいテクニックだ。

 さらに、漢字変換の方法が充実しているのもSH251iSの特徴。今回「ケータイShoin」と名付けられたかな漢字変換エンジンは、T9的(8月21日の記事参照)な推測変換から予測変換、1文字学習機能まで備えている。


 例えば、「だかま」と入力して、「上」ボタンを押してみよう。「ドコモ」や「DoCoMo」が候補として表示される。SH251iSでは、「ド」を出すために「4」ボタンを5回も押さなくても「だ」とだけ入力して単語を完成させれば、推測して候補を表示してくれる。「こんにちは」と入れたかったら「かわなたは」と打って「上」を押せばいい。推測される単語の多くが名詞であるため、文章すべてがこのやりかたで入力できるわけではないが、T9のようにモードを切り替える必要なく、しかも直接漢字に変換できるのはうまい工夫だ。

 “モードを切り替えなし”という発想は、ほかでも生かされている。今度は「れさひしや」と入力して「カメラ」ボタンを押してみよう。今度は対応するカタカナ、数字、英字が候補として表示される。SH251iSでは、メールを打っている最中にわざわざモードを切り替えなくても簡単に数字や英字が入力できるわけだ。

 さらに、一度変換した単語は次回から頭の1文字を入力して「下」を押せば、候補の先頭に表示される。何度も使う言葉は、1文字打つだけで出てくるようになる。また、1文字入力して、今度は「上」を押してみよう。時間帯に合わせて、予測される候補が表示される。

 SH251iSのかな漢字変換に使われている辞書は、他機種と比べるとまだ完成度の低さが感じられるが、こうしたさまざまな入力方式を用意している点は多いに評価できる。特に「カナ英数字変換」機能は、慣れてしまうと手放せない。なお、これら機能はJ-フォン向けのシャープ端末にも搭載されている。

これぞ裏技? 電卓の活用ならSH251iS

 SH251iSの電卓はまさに秀逸だ。わざわざ電卓を起動することなく、待受画面から電卓が使えてしまうのだから。まず電話をかけるように、数字を入力する。右ソフトキーの表示が「電卓」となっているのに気づいただろうか。ここから直接電卓に入り、計算が行えるのだ。

 用意周到なのはこれに留まらない。計算を終えたら、今度は「発話」ボタンを押してみよう。なんと、家計簿ソフト「マネーカルク」が立ち上がり、金額を登録できるのだ。

 このマネーカルクも知る人ぞ知る機能かもしれない。待受画面から数字を入力し、「マナー」ボタンを押すとマネーカルクに登録できる。登録した金額は、自動的に集計されて、日付と共に確認できる。携帯に家計簿ソフトを入れてしまうのは、あまり例がないが、実に便利な機能。しかも待ち受け画面からボタン1つで登録できるのだから、活用もたやすい(2001年7月の記事参照)。


唯一残念なのは、こうして登録したマネーカルクのデータを外に出す方法がないこと。ぜひ、タブ区切りテキスト形式などでメール送信できるようにしてほしい



関連記事
▼ 撮った画像を3Dに〜「SH251iS」の楽しみ方
単に3D液晶を搭載しただけでなく、さまざまな形で3Dを楽しめるよう多彩なアプローチを用意しているのも「SH251iS」の特徴。例えば、iショットで受信した画像を拡大し、3D表示することも可能だ

▼ 3D液晶搭載のiショット端末「SH251iS」登場
第2世代のiショット端末が登場する。シャープ製の「SH251iS」は世界で初めて「3D液晶」を採用。カメラで撮影した写真を3Dに変換することもできる。液晶は2.2型と大きく高精細で、背面にも1.2型の液晶を搭載した

▼ 「単純にカメラがあるだけでいいのか?」〜シャープ、3D液晶に期待
ドコモの新iショット端末「SH251iS」は、新機能を意欲的に盛り込んだ端末だ。デザインを従来から大きく変更したのも、携帯の“AV機能”に十分なスペースを与えるためだという

▼ PDAに近づく携帯電話──これだけの機能が既に搭載されている
PDAに求められる機能が、カレンダーや住所録といったPIM機能からインターネット接続やマルチメディア機能にシフトしていく一方で、携帯電話にはしだいにPIM機能が搭載され始めている。目立たないながらも日常生活で便利に使えるこれらの機能を紹介しよう。

▼ 「N504i」の日本語入力を解剖する
人気のiモード端末「N504i」には、「T9」と呼ばれる日本語入力環境が用意されている。使いこなせば大きな効果を発揮するT9のメリットとデメリットを詳細にチェックした

▼ 31万画素、ライト、接写。それだけだと埋もれてしまう〜シャープが語る「SH251iS」
シャープのドコモ向け端末「SH251iS」は、“最高峰”が詰まった端末だ。世界初の3D液晶、iショット最高クラスの31万画素CCD……。SH251iSにかけた意気込みを、広島のシャープ・通信システム事業本部の方々に聞いた

[斎藤健二, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 2/2 | 最初のページ



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!