Mobile:NEWS 2002年12月24日 00:15 AM 更新

日立初の折りたたみ型、「A5303H」を試す(1/2)

auからムービーメール対応の3製品目となるA5303Hが登場した。日立初の折りたたみ型、通話以外の部分で高速処理を実現するSH-Mobieプロセッサ搭載と話題性も多いが、日立製ならでは使い勝手に気を配った製品であることにも注目だ

 「A5303H」は「A5301T」(10月11日の記事参照)「A5302CA」(12月16日の記事参照)に続くauのムービーメール対応端末。ストレートにこだわり続けた日立だが、本製品は大型液晶やカメラの搭載にマッチした折りたたみ型で登場。ストレートタイプのファンにとっては“日立よお前もか……”の感もあるが、売れ筋が完全に折りたたみタイプにシフトしている現状では仕方のない流れだろう。

 本製品はムービーメール、フォトメール、GPS、EZPlus(Java)に対応し、auの最新サービスである“着うた”(11月18日の記事参照)にも対応する。利用できるサービスはカシオ製のA5302CAとほぼ同等であり、A5302CAと並んで現状ではauの“フルスペック”端末だ。

「快速」スペックのムービーメール対応端末

 そのフルスペック端末である本製品の最大の特徴は、「SH-Mobile」プロセッサを搭載していることだ。SH-Mobieは最初から携帯電話での利用を想定したアプリケーションプロセッサで、32ビットRISCプロセッサである“SH-3”がベースになっている(6月25日の記事参照)。動画のエンコード/デコード、Webブラウザ、Javaなどを高速実行することが可能であり、実際のその効果は劇的なほどだ。

 動画は最大15秒の撮影が可能だが、本製品は撮影終了後プレビューも保存も瞬時に行える。これが東芝製A5301Tでは撮影終了後の待ち時間(エンコード)が25秒程度はかかっていたから(10月4日の記事参照)、その差は歴然。撮影しながらリアルタイムエンコードを行っているので、待ち時間がまったくないのだ。また着信時に指定した動画の再生が可能なのもSH-Mobile搭載のお陰だろう。

 Javaの実行も速い。試用可能なezplusアプリケーションの中から起動戦士ガンダム「決戦!ジャブロー」をダウンロードし、筆者の「A3014S」と比較してみたが、起動が本製品の8秒に対してA3014Sは30秒と、 もうこれは比較にならないくらい速い。本製品は“赤いだけあって”3倍以上高速だ。

 実行時にも本製品は横スクロールが早すぎて文字が読み取れなかったり、キーに過敏に反応しすぎるなど処理が高速すぎて困る一面もあった。Javaの実効速度は3段階に設定できるので(購入時は最低速度になっている)、アプリケーションに合わせて調整するといい。

スマートデザインと優れた操作性

 デザインは流線型のスマートなものだ。厚みはカタログ上では27ミリとA5301Tより1ミリ薄いだけなのが、実際の厚み以上にスリムに感じる。全体を絞り込んだような流線型のデザインのためだろう。先行したムービーメール対応の2製品はどちらかといえば直線的なデザインだったこともあり、対照的だ。


今回試用した「レッド」はシルバーとのツートンカラー。イメージは確かにウルトラマン。ただしカバーを開くとそれほど奇抜な感じは受けない


ドコモ「P504i」との比較。さすがに本製品のほうが少々大柄で厚みもある

 キー周りは従来の日立製端末をそのまま継承している。折りたたみ型にした分欲張ることもなく、レイアウトは余裕のあるもの。10キー部に加えて中央部に決定キーを持つ4方向キー、メールキー、EZキー、2つのソフトキーという構成だ。ただしキーは少々硬めでストロークも浅く、筆者の場合文字入力時などに押したつもりで入力されていないということが時々あった。

キーレイアウトは余裕のあるもので、ストレート時代の日立製端末と変わらない。これは側面にカメラ起動用のキーなどを配置しているおかげでもあるだろう

 側面には2つのスライドスイッチを備える。1つはクイック起動キーと呼ぶカメラ起動キーで、上にスライドさせて1秒程度保持すると動画撮影が、下にスライドさせて1秒程度保持すると静止画撮影が起動し、それぞれ同じ操作を行うと待ち受け状態に戻る。誤動作を防ぎつつカバーを閉じたままカメラを自在に起動、終了させることができる。

 もう1つのスライドスイッチは歴代日立端末でお馴染みの「きくばりスイッチ」。スライドさせることで、3つの待ち受け状態を選択できる(2001年5月の記事参照)。標準では「通常」「ドライブモード」「サイレント」が選択可能になっており、3つの状態はユーザーが任意に設定できる。カバーを閉じたままやキーロック状態でも待ち受け状態を切り換えられ、手探りでも容易に設定できる。カバーを開けて、キーを長押しする必要のある他機種に比べて格段に便利だ。


左側面に2つのスライドスイッチ。カバーを閉じたままでカメラの起動、待受け状態の変更が簡単確実に行える

 背面ディスプレイ下部には2つのボタンを備える。待受け時には背面ディスプレイの表示切替(もしくはバックライトのON)の機能しか持たないが、カメラ利用時には左がズーム、右が撮影、撮影後には左が取消し、右が保存となる。側面のクイック起動キーと合わせるとカバーを開けることなく静止画/動画撮影の基本動作をすべて行える。

 ディスプレイは2インチと現在では標準的なサイズで、解像度も132×144ピクセル。26万色表示の「Super Fine Color TFT」と名付けられた自社製の半透過液晶パネルを採用しており、発色はかなりいい。さらに1インチの背面ディスプレイにもまったく同等の液晶パネルを利用しているということで、確かに背面ディスプレイも色鮮やかだ。


ディスプレイはサイズ、情報量共に欲張っていないが、発色は鮮やか。背面ディスプレイもメインディスプレイと同じ26万色表示と非常に鮮やかだ


カメラは通常この位置で、自分撮りの場合は180度回転させる。カメラユニットは1段引っ込んだ位置になり、カバンやポケットに放り込んでもほかの物との接触を避けやすそうだ。もっとも回転させる時にどうしても指がレンズ部に触れやすいのは何とかしてほしい

極めて快適な動画撮影

[坪山博貴, ITmedia]

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