こんなに使われている携帯電話のPIM機能(2/2)「サイトの認証パスワードなど」(会社員・20歳)といったパスワード管理が複数、「銀行振込の口座番号、カードの引き落とし金額」(電話オペレータ・41際)、といった項目が書き込まれている。メモ帳のセキュリティ機能の充実が必要だろう。 要望としては、「メモ機能を長文対応にしてほしい」(会社員・28歳)、「メモ帳が1ページしかないので、複数のメモが記録できるようにして、タイトル検索ができるようにしてほしい」(ITエンジニア・42歳)といった基礎的な機能強化が挙げられている。 3割ものユーザーが(使いにくいといいながら)利用しているにもかかわらず、最新機種でも、100文字も入力できなかったり、1件しか登録できなかったりするものが存在する。セキュリティ機能の改善も含めて、期待したいところだ。
電卓機能は18%が「よく使う」、37%が「たまに使う」と回答した。年齢が若いほど利用頻度が高く、「よく使う」「たまに使う」を合わせて、29歳以下では71%、30代では60%となっている。
用途としては、「割り勘するときや交通費の合計を求めるとき」(大学生・20歳)が多いほか、「仕事で売上計算」(会社員・32歳)といったビジネスでの利用も多く見られた。「物理や数学の計算で」(高校生・17歳)といった分野でも使われている。 要望は、機能強化とアクセス性に分かれた。「電卓に消費税の計算がすぐできる機能を付けてほしい」(専業主婦・34歳)、「電卓はMもあるといい」(主婦・42歳)など、一般的な電卓で当たり前の機能は要望が高い。もう1つは「電卓はすぐ出るようにしてほしい」(会社員・27歳)に代表されるアクセス性の改良だった。
音声メモは「よく使う」が1%、「たまに使う」が9%。まだこれからの機能だ。 要望としてあげられたのは、「音声メモの記録可能時間が小さいこと」(高校生・16歳)、「音声メモの品質向上」(大学生・19歳)など。
※初出で誤ったグラフが掲載されておりました。7月4日再掲
「これ以上の機能はいらない」(公務員・33歳)といった声も多い中、アクセサリ機能の強化を望む声も多数あった。 かなり多かったのが、「鏡になるような画面がついたら便利だと思う」(会社員・24歳)。既に三洋電機製端末では液晶が鏡に変わる機能を搭載しているが(2002年11月の記事参照)、このニーズが意外に高い。 「辞書、英和、和英等」(主婦・35歳)といった辞書機能搭載についても要望が多かった。三洋電機製端末(2002年8月の記事参照)や富士通製端末(2002年11月の記事参照)などいくつかの端末が辞書機能を内蔵しており、今後の搭載機増加が期待される。 面白かったのが、「万歩計」(専業主婦・29歳)や「カロリー計算」(会社員・27歳)といった健康関連機能。万歩計については加速度センサーを使って搭載を進めているメーカーもあり、近々の登場が予想される。 「ラジオ」(会社員・44歳)の搭載希望も多かった。また、「防犯ブザー」(専業主婦・42歳)の声も目立った。ドコモ向けNEC製端末では防犯ブザーとはうたっていないが、大きな音を出す機能が搭載されている。
さまざまな携帯電話のPIM機能を触っても、すべてが5年前のPDAの域に達していない。カレンダー、メモ帳、ToDoといった基本機能にしても、CPUクロック16MHz、メモリ1Mバイトだった初期のPalmデバイスのほうが圧倒的に優れている。 考えつく基礎的な改善点は以下の通りだ。
最新機種でも、メモ帳の登録は10件まで、スケジュールの登録は100件まで──こんな端末が多い。300KバイトでいいからPIM機能専用にメモリを割り当ててほしい。スケジューラは空なのにメモ帳は限界まで使ってしまった……というのも困る。メモリはダイナミックに割り当ててほしい。 入力の簡素化も必要だ。スケジュールにしても、高機能化を求めるばかりに「開始時間」「終了時間」「カテゴリー」「アイコン」「アラーム」「アラーム開始時間」「シークレット」と、入力しなくてはいけない項目が多すぎる。もっとシンプルでいいから、簡単に入力できるようにできないものか。 アクセス性の向上も必須要件。多くの端末では、待ち受け画面から「音声メモ」へのアクセスを容易にしているが、ユーザーの利用頻度を考えたら、メモ帳にこそ簡単にアクセスできるようにすべきだろう。電卓も、メニューをたどらずに起動できてほしい。いくつかの端末では、待ち受け画面から数字を入力し、ソフトキーを押せば電卓が起動するようになっている。これだけ多機能になった携帯電話では、機能の多さよりも、使ってもらえるかどうかのほうが重要になってきている。
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