Mobile:NEWS 2002年7月1日 11:13 AM 更新

携帯の次なる進化ポイントはどこか?(1/2)

携帯電話の進化は、ペースが鈍るどころかますます加速しそうだ。全キャリアがカメラを内蔵、Javaはさらに高速になっていく。そして、携帯が最終的に目指すのは“PDA化”だ。2002年後半から2003年にかけて予想される携帯の進化点を探る

 昨年8月に、「これからの携帯電話は、折りたたみ型、背面液晶搭載、TFT液晶、モバイルカメラ、が必須になる」という記事を書いた(8月20日の記事参照)。それから約1年。ほとんどの機種がこれらの条件を満たすようになってきている。では次なる携帯の進化ポイントはどこにあるのだろうか。

カメラとメールは最重要機能

 先週のZDNet Mobileアクセスランキング(6月27日の記事参照)は、1位から10位まで今後の機能強化を象徴する記事が占めた。

 今後の進化で焦点になるのは、1つにはやはりカメラ機能だ(6月19日の記事参照)。カメラ付き携帯電話の国内出荷台数は、既にデジタルカメラを上回るペース。矢野経済研究所によると、カメラ内蔵携帯電話の2002年度出荷台数は900万台を越える。2001年9月の記事参照)。累計出荷台数500万台を突破したJ-フォンの写メールも(6月7日の記事参照)、本格普及から約1年しか経っていない。日本写真機工業会によると、デジタルスチルカメラの2001年国内出荷実績が483万台だから(2001年9月の記事参照)、“カメラ付き携帯電話”の急速な普及ペースが分かる。

 内蔵カメラは高画素・高画質化がますます進むだろう。台数は増えたものの、画質はまだまだ差が大きく、進化の余地が残されているからだ(6月28日の記事参照)。現時点では31万画素(撮影サイズVGA)が最上位だが、センサメーカーは早くから100万画素(撮影サイズSXGA)に取り組んでおり(2001年3月の記事参照)、携帯向けCPUである日立製作所の「SH-Mobile」も、端末メーカーの要求から、次世代チップではメガピクセルに対応する(6月25日の記事参照)。

 2点目は、メール機能のさらなる強化だ。メールは今となっては通話より利用頻度が高い。写真や位置情報を添付するといった“リッチ化”のほかに、フォルダへの自動振り分けなど、PCのメールソフトのように多機能化する方向で進んでいる(5月27日の記事参照)。

 広い意味でメール機能の1つといえるのが、文字入力機能。案外後回しにされてきた感のある部分だが、「大文字/小文字変換ボタン」「逆トグルボタン」などを搭載した端末が増えてきた。日本語変換についても、連文節変換や頻度学習はできて当たり前、フレーズ間のつながりを学習する「関係学習」や「予測変換」が今のトレンドである(2001年6月の記事参照)。さらに今後が楽しみなのが、オムロンソフトウェアが「モバイルWnn V2」から提唱している辞書配信だ(4月5日の記事参照)。

Javaは“高速化”と“表現力強化”

 Javaはすでに定着してきた感があり、「端末購入の決め手にならない」という意見も多い。しかし今後の進化によっては、差別化の大きなポイントになることもあり得る。着目点は、“高速化”と“表現力の強化”だ。

[九条誠二, ITmedia]

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