数字で読み解く“携帯”(4/4)いつまでにメガピクセルにすればユーザーは逃げないか。このバランスがキャリアにとっても難しいところのようだ。高機能なデバイスを急いで搭載すると、それだけコストもかさむ。反対にQVGA化やメガピクセル搭載を半年程度遅らせてもユーザーが逃げないなら、端末製造コストが低下するというメリットもあるからだ。 ※実際、「メガピクセルを載せるので一番大変だったのはキャリアの説得」と話す端末メーカーもある
契約者獲得とARPUの向上という2つの流れを見てきたが、結局のところ、他社と熾烈な食い合いをせずにキャリアが売り上げを伸ばすには、データARPUを増加させるしかない。 そしてデータARPUの増加には、対応端末と共に魅力的なサービスを出していくしかない。だから、新サービスを考える部隊が端末の仕様を決めるという流れになる。 ※iモード事業部が端末の仕様決定で力を持つのはこういう理由。iモード事業部の幹部が、「カメラなんていらない」「メガピクセルなんてどうでもいい」とたびたび言ってきたのも(6月20日の記事参照)、(iモードに絡んだ)データARPU増加に直接結びつかないからと見ることができる 今後、端末にはさまざまな新機能が載り、通信方式も新しいものになっていく。しかし最も注目すべきは、そうした機能を生かしたサービスを提供できるかどうかに尽きる。 ※ただし、将来の動向としては、データARPU増加だけに留まらない利益の柱を見つける動きも活発になってきている。コマース用途がその1つだ。iモード事業部は、デジタルコンテンツ市場は1000億市場としばしば話す。うち、課金代行によるドコモの取り分は90億円。ドコモ全体の売り上げに比べれば微々たる数字だが、この課金代行モデルを物販にも広げることで、市場規模はどんどん大きくなる。KDDIに続き、ドコモも物販の課金代行を開始する。この分野の伸びからも目が離せない
関連記事 au3カ月連続トップ──6月事業者別契約者速報 auが3カ月連続で単月シェアトップを獲得した。カメラはドコモが1287万、auが607万、J-フォンが1014万。ムービー対応機はauが308万台と最も多い。 携帯、400万台を切るが8カ月連続プラス──JEITA JEITAが発表した5月度の移動体電話出荷台数は引き続き好調に推移。携帯電話では400万台をわずかに下回ったが、8カ月連続のプラスとなった。 2003年度、8割は1x対応に〜KDDI、小野寺社長 KDDIは、既に48%に達している3G端末の比率を、2003年度は80%まで持っていく。1x端末では、利用パケット数が上昇しており、今後もデータARPUの増加が期待される 2003年9月までには2G相当のカバー率を〜J-フォン3G 12月にもサービスが開始されるJ-フォンの3G商用サービス。2003年9月までには2G相当のカバー率達成を目指すという 2003年度、FOMA契約数目標146万〜立川社長 ドコモは決算発表の席で、2003年度のFOMA契約数目標を146万とした。現在33万の契約数を、毎月10万づつ上載せてしていく 「ケータイ先進国日本」は復活するのか?:ARPU、1000円増加を可能にするサービスとは? 世界でもトップクラスのARPU(ユーザ1人当たりの月間利用料金)をビジネスモデルとするケータイ先進国日本。今回は、そのARPUの現状をいくつかの面から整理する。 次のターゲットは“通話をしない電話”──2002年、cdmaOneの狙い 音声通話用の携帯電話は国内ではもう頭打ち。残ったパイはもう小さい。KDDIが狙うのは、非音声のデータ通信専用端末だ。自動車やPCなどへの内蔵も含めた新たな市場の開拓を狙う。 ドコモ、iモードと3Gのグローバル戦略を語る 今後の移動通信の発展は「音声から非音声」「動くものすべてへ」「国内から海外へ」の3つが軸だと話すドコモの立川社長。グローバル展開は、3G戦略と合わせて進めていく [斎藤健二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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