コラム

第3世代携帯のメリットとは?(2/2 ページ)

FOMA、CDMA 1X、VGSといった各社の3G携帯電話。最初こそ、テレビ電話や高速データ通信、国際ローミングなど通信方式ばかりがアピールされたが、最近はメリットの見せ方も変わってきている。ごく普通のユーザーにが3Gの恩恵を確実に受けられるところ。それはメールとパケット代になるだろう。

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少なくとも3分の2に~パケット料金

 3G携帯の2つ目の大きなメリットはパケット料金だ。KDDIだけは従来からパケット料金を変えていないが、FOMAやVGSは従来の3分の2に価格を下げている。

キャリア パケット単価
ドコモ・FOMA 0.21円
KDDI・CDMA 1X 0.2835円
KDDI・1X WIN 0.21円
ボーダフォン・VGS 0.21円
ドコモ、ボーダフォン共に50x、V60xなど3G以前の機種では0.315円/パケット

 3Gの料金的メリットは、これだけではない。さらに“3Gならでは”のオプションプランが用意されているのだ。

キャリア 追加オプション
ドコモ・FOMA パケットパック、パケ・ホーダイ
KDDI・CDMA 1X パケット割
KDDI・1X WIN EZフラット
ボーダフォン・VGS ハッピーパケットスーパー
代表的な割引オプション。ハッピーパケットスーパーだけは、3G携帯でなくとも利用可

 3G携帯ならではといえるのは、やはりパケット定額制。ドコモが6月から開始する「パケ・ホーダイ」(月額4095円)や、KDDIが提供中の「EZフラット」(月額4410円)では、どれだけパケット通信を行っても料金は変わらない。

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忘れてはいけない「着うた」

 最後に、忘れてはいけないサービスが「着うた」だ。100Kバイト以上のデータをダウンロードするだけに、通信速度的にもパケット料金的にも3G携帯でないと現実的ではない。

 3キャリア共に3G携帯であれば、着うたのダウンロードが可能。ただしFOMAの場合、「1曲○○円」ではなく、「月額300円で○曲までダウンロード可能」と、あくまで月額課金なのには注意したい(2月6日の記事参照)。

3G携帯~そのほかのメリットとデメリット

 3G携帯には、ほかにもテレビ電話や装飾付きメール(FOMAならデコメール、KDDIならパステルメール)、各種のゲーム、海外での利用など、さまざまな魅力があるが、それらは別の記事を参照してほしい。

 逆に、3G携帯のデメリットにも目を向けておこう。

 FOMAが出始めの頃に盛んに言われた問題点──待受時間の短さは、昨今の3G携帯ではほぼ払拭されたと考えていい。FOMAの900iシリーズはいずれも400時間以上。505iなどとほとんど変わらないと考えていい。一方、当初は問題にならなかったau端末では、待受時間がシビアになってきた。200時間を切る端末がけっこうあるからだ。

 エリアの狭さも、着実に改善が進んでいる。特にFOMAで不評だった地下も次々とエリア化されており(3月5日の記事参照)、都心部であれば大きな不満は感じない。ただし山間部などでは、まだまだエリアは狭い。その意味では、第2世代サービスのcdmaOneの電波も使えるKDDIのCDMA 1Xのエリアの広さはピカイチだ。

 端末が、まだ大きく重いのも課題の1つ。以前に比べればかなり改善されたが、小型軽量端末の多くは第2世代だ。小さく軽い端末が欲しい……という向きには、特にドコモの場合、第2世代端末をお勧めすることになる。

 この時期、各社が3G端末を投入してきたが、そのメリットとデメリットを把握した上で端末を選択してほしい。

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