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2006年上半期、最も売れたケータイは? ドコモ編

2006年上半期、最も売れた携帯は?──毎週掲載する週間販売ランキングの特別編として今回は、2006年1月から6月の期間で最も人気を得た端末は何かをチェックしていこう。第1回目はNTTドコモ編をお届けする。

「SH902i」全週TOP10入り──常に一定以上の人気

順位 製品名
1 SH902i
2 N901iS
3 P701iD
4 P902i
5 D902i
6 P901iS
7 N902i
8 SH901iS
9 FOMAらくらくホンII
10 N701i
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

 2006年上半期で最も売れたNTTドコモの端末は「SH902i」だった。

 SH902iは、「FOMA 902i」シリーズの5機種めとして、2005年12月9日に登場した端末。週別集計で首位になったのは4回のみだったが、上半期すべての週(25週)において、6位以上でTOP10入りした。常に一定以上の人気を保ちつつ、コンスタントに販売数を伸ばしたことにより上半期トップの栄冠を勝ち取った格好だ。なお、2006年5月には新モデル「SH902iS」が発売されたが本機の人気は衰えず、逆に人気再燃の動きも見てとれる。

 総合的に見ると、2005年の年末に登場した902iシリーズは集計期間のタイミングも手伝ってSH902iのほか「P902i」が4位に、「D902i」が5位、「N902i」が7位にランクインするなど同シリーズの多くのモデルがトップ10入りを果たした。

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 P902iもSH902iと同じく上半期の全週に渡ってTOP10に入ったが、上半期半ばの4月第1週あたりから販売数が急に増え、2~3位の上位にランクアップする現象が確認できた。最新モデルFOMA 902iSシリーズの発表は5月11日だったが、それを前に販売店での値下げが行われ、割安感が際立ったこと、そしてP902iの場合はP902iSのスペックやデザイン、コンセプトが大きく変わらなかったことから人気が継続したようだ。


FOMA 902iシリーズ。左から「D902i」「F902i」「N902i」「P902i」「SH902i」「SO902i」

 新端末の登場における値下げにより、旧端末の人気が再燃する傾向は2006年上半期も相変わらず見られる。2位に入った「N901iS」は2005年6月に発売された端末だが、2005年12月の「N902i」が登場したあとも週別販売数のトップを独走、2006年上半期の3月までそれは続いた。

 2006年6月に発売された「FOMA 902iS」シリーズも、下半期に入った7月時点では旧モデルより売れていない状況が見られた。しかし発売後約2カ月が経過した8月現在、販売価格の若干の下落なども手伝って再度トップ10圏内に顔を見せるようになってきた。番号ポータビリティ制度の開始前後と見られる新シリーズ(903iシリーズなど)登場とともに、価格が下がり、割安感も強くなった同シリーズが再度ランキング上位に入ってくるのではないかと予想される。

 FOMA 70xシリーズで健闘したのは、3位に入った「P701iD」と10位の「N701i」だ。双方ともスリム&スクエアを基本とする“現在流行”の見栄えのよいデザインを採用する。P701iDは上半期の全週でTOP10入りを果たし、常に高い支持を得た。基本デザインやコンセプトを継承し、より進化する次期モデル「P702iD」の登場も控えている。また、N701iの後継モデル「N702iD」は現在、ドコモの販売ランキングのトップを走っている。

FOMA らくらくホンIII

 もう1つ、シニア向け端末「FOMA らくらくホンII」の安定した人気にも注目したい。シニア向け端末として同社は通話のみに特化した「らくらくホンシンプル」なども投入するが、とりわけ高い支持を得たのは“誰でも使える使いやすさ”をテーマとし、カメラやメール機能など昨今の携帯における基本機能をしっかり備える同機だった。そして先日、同社は同機の進化版「FOMA らくらくホンIII」を発表した。大きく押しやすいボタンを工夫して配置するなど“使いやすさ”を軸とするテーマは同じく、ほどよく角形でスリムなデザインを採用、よりきれいにはっきり見えるディスプレイや「拡大鏡」機能、漢字変換候補も含めた「読み上げ」機能、ダブルマイク搭載による自動ノイズキャンセル機能の採用などを特徴とする。

 上半期のトップ10にランクインするほど売れ、かつシリーズの解約率も非常に低い(機種変更も同シリーズにする)といわれているらくらくホンシリーズユーザー。その数は潜在的にかなり多いと予想される。番号ポータビリティ開始においては、メインシリーズとなる90xや70xに加えて、らくらくホンも見逃せないシリーズなのではないだろうか。


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2006年上半期、最も売れたケータイは?

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