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嵐の前触れ? 静かな携帯販売ランキング携帯販売ランキング(8月21日~8月27日)

新端末を一挙に12機種も発表したKDDI。そしてドコモの新モデル「FOMA 903i」シリーズの噂も聞こえはじめるなど、そろそろ嵐が起こる予感もしてきた。今回の携帯販売ランキングはどのような結果となっただろうか。

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出足の悪さがちょっと心配!? 「702ix」シリーズ

 今回のドコモの販売ランキングは、取り立てて大きな変動は見られなかった。

 1位は、8週連続の首位を獲得し、もはや“定位置”となったスリム・スクエア・シンプルな「N702iD」。続いて「SH902i」、「SH902iS」とシャープ製端末2機種がランクインした。

 そろそろ903iシリーズ登場の噂も聞こえてくる時期になってきたが、現行902iSシリーズも「SH902iS」が3位、「P902iS」が8位、「D902iS」が9位、「N902iS」が10位に入り、継続した人気を保っている。特に初登場時から人気のあったSH902iS(2006年5月第4週のランキング参照)は(N702iDに王座を奪われている形となってはいるが)、最近じわじわと順位を上げている。

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 さて次回のランキングには、8月25日発売の「N702iS」(写真)、31日発売の「P702iD」と「N902iX HIGH-SPEED」、そして9月1日発売の「FOMAらくらくホンIII」と新たに発売された端末が4機種も入ってくる。

 揃って2万円台半ば(新規価格)となる702xシリーズ。某量販店の携帯売り場店員によると「その価格のせいか、出足はそれほどよくはありません……」と話していたのが少々心配だが、これら4機種が次回以降、どれだけ健闘するかに注目したい。

嵐の前触れ? 静かなauランキング

 auの販売ランキングも、今回はそれほど強い風は吹かず、大きな変動はなかった。

 大きく順位を下げたのは前回の3位から7位になった「W43T」。「W42K」、「A5521K」、「W33SA II」、「W42H」など、現行の夏モデルも新規価格で1円で販売する機種が出はじめたためか、4月発売の春モデルである本機(こちらも1円で販売されている)は価格メリットが薄れ、ほかの1円夏モデルに抜かれてしまった格好だ。

 さてKDDIは他キャリアに先んじて、8月28日に2006年秋冬モデルを総計12機種も投入すると発表した。9月より順次発売(詳細は未発表)していくとのことなので、今後はこれらが大きくランキングを賑わしてくれることだろう。

 なお、現在ITmedia +D Mobileの各ページ右列で募集している人気投票「+D QUICK POLL」では、FeliCa+光+着せ替え+2.7インチ液晶が特徴のソニー・エリクソン・モバイル製「W43S」への人気が頭一つ出ている。次いでワンセグ+回転2軸液晶搭載の日立製「W43H」、厚さ15.3ミリと極薄ボディの京セラ製「W44K」への投票が多く集まっている。

 今回KDDIが発表した新モデルには、Bluetooth搭載モデルがなくなっている。「W41T」や「W44T」などにBluetoothを搭載していた東芝のハイエンド端末「W47T」や「DRAPE」にも搭載されていない。しかしトヨタ車向け端末として、同社純正のBluetooth対応ナビゲーションシステムに接続できるW44Tのカスタマイズモデル「TiMO」(写真)が発売される。販売はトヨタ販売店のショップ「PiPit」のみで行われるためこの販売ランキングには反映されないが、どのくらい反響があるのかは興味があるところだ。

終了宣告されたPDC端末の行方は

 ボーダフォン端末は、スリム&上質の「705SH SLIMIA」、AQUOSケータイ「905SH」、VGA液晶「904SH」のトップ3が相変わらず強い。

 そのほか、PDC端末となる320万画素カメラ+アナログテレビ搭載の「V604SH」(写真)が6位から4位に、ストライプ柄デザインが特徴の「V403SH」が10位から9位にランクアップしたのに注目したい。

 ボーダフォン(10月1日よりソフトバンクモバイルに社名を変更)は、10月24日より開始する番号ポータビリティ転入利用時の手数料を無料にすると発表したが、転入は3Gのみとなり、PDCには契約できない形態となる。また、2007年度末(2008年3月末)をもってPDCの新規受け付けを終了すると告知した。今後は経営資源を3Gに集中する考えだ。

 今回のランキング、そして先日集計した2006年上半期の販売ランキングで複数のPDC端末が上位に入ったことからも予想できるように、最近PDC端末を購入したユーザーも多い。同社は、新規受け付け終了後も機種変更や故障修理などのアフターサービスも含めたPDCサービスは継続して行い、サービス自体の終了時期も未定としているが、このことが今後、PCD端末の売れ行きにどう影響してくるか見守ることにしたい。


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