5分で分かる、今週のモバイル事情:10月18日~10月24日
ドコモ、auの秋冬モデル発表会の日程が明らかになった。米国ではT-Mobileから「Android G1」が登場。22日にはKDDIが中間決算を発表した。
秋冬モデル、発表会の日程が明らかに
ドコモ、KDDIの、秋冬モデル発表会の日程が明らかになった。KDDIは10月27日、ドコモは11月5日に発表会を開催する。
なお、ドコモの山田隆持社長はACCESS DAY 2008の基調講演で、秋冬モデルにエージェント機能を搭載することを明らかにした。同社の端末はほかにも、秋冬モデルからシリーズ構成が刷新され、4シリーズ構成になることが分かっている。
Googleケータイ「Android G1」が登場
10月22日、米Googleの携帯電話プラットフォーム「Android」を搭載した初の携帯電話「Android G1」が発売された。価格は2年契約付きで179ドル。T-Mobileのオンラインショップや米国の一部小売店で販売する。
発売に合わせてG1向けアプリの販売サイト「Android Market」もオープン。Skypeの通話やIMを使えるようにする「iSkoot For Skype」やAmazon MP3など、50本以上のアプリが公開された(10月22日時点)。
eWEEKの記事によると「G1」は、コンシューマーをターゲットとする端末とみられ、「企業がG1のような携帯端末を検討する際には注意が必要」という声も上がっているという。
なお、海外ではほかにも、Motorolaが円形の液晶を搭載した高級携帯電話「AURA」を発表。RIMは、BlackBerry向けのアプリを販売する「BlackBerry Application Storefront」と「BlackBerry Application Center」を発表した。
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「ACCESS DAY 2008」開催、ALPの最新バージョン発表
携帯電話向けOSやミドルウェアの開発を手がけるACCESSが、同社製品を披露するイベント「ACCESS DAY 2008」を開催した。
開催に合わせて、同社の携帯電話向けOSの最新バージョンとなる「ACCESS Linux Platform v3.0」を発表。同OSには(1)タッチ操作などの新たなユーザーインタフェース(UI)の搭載、(2)NTTドコモなどの「オペレーターパック」への対応、(3)LiMo仕様への対応といった、重要なアップデートを施すとともに、これまで“増築式”で機能を追加してきたソフト構造を仕切り直し、端末側の土台をしっかりさせるOSに仕上がったという。
基調講演に登場した、ACCESS取締役副社長兼CTOの鎌田富久氏は、米Texas Instruments(TI)の「OMAP3430」を搭載した開発ボード上で動作する、ALP 3.0のUIのデモを公開。待受画面上にカレンダーや天気予報といったウィジェットを次々と呼び出し、指先で触れて好きな場所に移動させる様子などを披露した。
さまざまな操作は、先発のスマートフォンを強く意識していることがうかがえ、鎌田氏も「“iPhone的なものをやりたければできる”という選択肢を用意するということが、プラットフォームとしては重要」と述べている。
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各社が決算発表、KDDIの連結は増収増益
10月22日、KDDIが2009年3月期の中間決算を発表した。移動体通信事業は減収増益となったが、連結ベースでの営業収益は前年同期比+0.8%、営業利益は+5.3%で、増収増益となった。
KDDIの小野寺正社長は、携帯電話の出荷台数が低迷していることについて、「どうやっても前年比での販売減は避けられないのでは」という見通しを示しているが、魅力的な端末とサービスを組み合わせて提供することで巻き返したい考えで、当初の販売目標は変更しないとしている。
なお、苦戦が続く端末メーカーは、シャープに続いてNECも業績予想を下方修正し、携帯電話の出荷計画も700万台から580万台に引き下げた。
海外では、iPhone 3Gを投入したAppleが、7~9月期決算で増収増益となった。同四半期中のiPhone 3Gの販売台数は689万2000台で、スティーブ・ジョブスCEOは、同四半期のiPhoneの販売台数がRIMのBlackBerryを上回ったとコメントしている。
米国でiPhone 3Gを販売したAT&Tも、7~9月期は増収増益となり、240万台がアクティベートされたiPhone 3Gが貢献したという。
ドコモの法人ビジネス、スローガンは「Mobile Driven Solutions」
コンシューマー市場の契約数が頭打ちになる中、ケータイキャリアが契約数の拡大に向けて注力しているのが法人市場だ。10月23日、NTTドコモの法人営業を手がけるキーパーソンらが、法人市場の開拓に向けた取り組みと今後の注力分野について説明した。
ドコモの常務執行役員で法人事業部長を務める大嶋明男氏は、コンシューマー市場だけではなく、法人市場についても“変革とチャレンジ”をテーマに、新しいことに取り組んでいきたいと話し、「Mobile Driven Solutions――ドコモでビジネスが加速する」というスローガンのもと、法人市場のさらなる開拓を目指すとした。
NTTドコモ 法人ビジネス戦略部長の三木茂氏は、ドコモの強みとして「便利な商品・サービス」「お得な料金」「充実したアフターサービス」「安心のネットワーク」の4点を挙げ、その強みを生かしながら、コアビジネスの強化と新規ビジネスの開拓を目指すとした。
注力分野として挙げるのは、今後の成長が期待されるBtoBtoC市場。「モバイルCRMなどで培ったノウハウを武器に、顧客企業のコンサルティングを行い、システムを提案する」とし、コンシューマー向けビジネスを展開する企業へのアプローチを強化する。
業界再編、TD-SCDMAの3Gサービススタート――どうなる、中国のケータイ市場
10月21日から25日にかけて、中国最大の通信事業関連の展示会「P&T/Expo Comm China 2008(2008年中国国際信息通信展覧会)」が開催された。
中国は、2008年5月に発表された中国政府による通信事業の再編に関する通告により、これまで固定系、移動体系と業態別に分かれていた6つの通信事業者が、固定/移動体/インターネットサービスをまとめて提供する3社(チャイナモバイル、チャイナユニコム、チャイナテレコム)に再編される。
再編は中国移動(移動体)による中国鉄通(固定系)の買収を皮切りに、中国聯通(移動系)のGSMサービスと中国網通(固定系)の合併、中国電信(固定系)による聯通(移動系)のCDMAサービス買収と中国衛通(衛星)の業務買収が順次行われ、年明けにも完了する予定。P&T/Expo Comm China 2008は、この再編劇の開始後初となる大規模な展示会で、各社が携帯電話関連の商品や技術をアピールした。
同イベントにはNTTドコモや、中国向けにAQUOSケータイを投入するシャープもブースを展開。シャープブースのタッチ&トライコーナーには、発売中の2機種と新製品の1機種が展示され、中国や海外メーカーにはない端末独特の機能やデザインに興味を持つ来場者が多数詰めかけた。
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