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“au版”とは機能も絵作りも違う――ソフトバンク「EXILIMケータイ 930CA」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

ソフトバンクから“EXILIM”の名を冠したモデルが登場した。スライド式ボディはカメラ機能へ素早くアクセスでき、“超高速”の起動時間と相まって使いやすいのだが、一方で保存時間はというと……。

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au版とは違ったテイストのEXILIMケータイ

 最後に動画と再生の話を。

 動画はVGAサイズ(640×480ピクセル)で秒30コマの撮影が可能で、3GPP形式で保存する。圧縮形式はH.264。下の動画を見てほしい。なかなかしっかりと撮れる。

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 再生機能としては、「スナップビューア」が用意されており、カメラキーの隣にある再生キーを押すと起動する。サムネイルを並べた表示に加え、3D表示(写真が斜めに立っている感じになる)が選べる。スナップビューアは見栄えはなかなかいいのだが、サムネイルが並びきるのにちょっと時間がかかり、10秒ほど待たされてしまう点が残念だ。

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 でも、本体をスライドさせずに、前面の3つのキーを使ってさくっと再生を楽しめるのは悪くない。

側面の再生キーを押すと「スナップビューア」になる。これは写真風のサムネイル表示だが、ほかに写真が斜めに表示される3D表示がある。見やすくていいが、表示に時間がかかる
スナップビューアの再生画面。ここで再生キーを押すと再生時の各種機能が使え、本体を開いて発話キーを押すとブログアップモードになり、写真をあらかじめ登録したブログにアップできる

 では930CAの印象をまとめてみる。

 EXILIMケータイのようにカメラをウリにする端末の場合、スライド式ボディはカメラ機能へのアクセスの速さや操作系の面で有利だと感じる。その代わり、キーロックがかかっていたりすると、ちょっと操作に手間取ったりもした(ロックキーが反対側についてるし)。そうした点はスライド端末の宿命だと思う。

 それと、カメラキーの長押しで美撮りモードになるのが面白い。このモードでは「顔」の処理がメインだが、青空とか花とか、もう何でも“美撮り”しちゃってもよかったかもしれない。ケータイならではの楽しさがより出てくるはずだ。

 930CAはauのEXILIMケータイ W63CAと比べて、新機能は付いているものの、撮影機能はW63CAの方が豊富(9点AFや逆光補正、フルサイズでの連写など)で、撮れる写真のテイストも、930CAの方がクッキリ感が強いものになっている。

 全体に気持ちよく使えていいし、ブログアップ機能もあって便利なんだけど、保存に時間がかかったのはだけは残念。そこをあとひといき頑張ってほしかった。

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