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ドコモ、輸出用M2M機器に「eSIM」を提供――海外事業者の電話番号も書き込み可能
NTTドコモは、輸出用のM2M機器向けに、海外通信事業者の電話番号も登録できる「eSIM」の提供を開始する。
NTTドコモは、輸出用のM2M機器を製造する法人向けに、海外通信事業者の契約情報も登録できるM2M機器向けSIMカード「eSIM」を6月30日から提供する。
M2M対応の自動車や建設機械などを輸出する場合、出荷前に使用国の通信事業者に合わせたSIMを国内で装着する必要があり、効率やコスト面での課題があった。利用する国の通信事業者に合わせて電話番号などの契約情報を書き込めるeSIMを利用すれば、輸出先ごとにSIMを差し替える必要がなくなり、将来第三国へ転売された場合でも追加の管理コストが発生しないといったメリットがある。
ドコモのeSIMは「docomo M2Mプラットフォーム」を利用する法人ユーザー向けに提供される。またeSIMが利用できる海外通信事業者については、ユーザーの要望をもとにドコモが順次協議を進める。
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