電源キーの不具合で気付いた、タッチパネル化の“盲点”:ふぉーんなハナシ
スマホの電源キーが故障したのですが、想像以上に大変でした。
最新のスマートフォンはタッチパネル化が進み、押し心地のあるいわゆる物理キーが少なくなっています。私が使っているNTTドコモのシャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」はボリュームキーすらもセンサー式で、物理キーは右側面に電源キーを1つ備えるだけ。
その電源キーがある日反応しなくなりました。実は以前も電源キーが反応しない不具合で修理に出しており、キャリアショップで相談したところ、2回目の預かり修理に出すことが決まりました。電源キーが効かないというのは思っていた以上に致命的で、スマホが思うように動かないというストレスの影響を改めて実感しました。
電源オン/オフ、再起動ができない
電源キーが動かなくなると、当然ですが、電源オン/オフや再起動ができなくなります。バッテリーの取り外しもできないので、もはやお手上げです。
画面オフの状態から画面を点灯させる手段は主に3つあります。一番確実な正攻法は、「USBケーブルを差して充電する」こと。充電端子が故障していたら八方ふさがりですが、必ず点灯するので安心です。次に、「グリップマジック機能を使う」こと。これはシャープスマホ特有の機能で、たまに効かないこともあるので要注意です。
3つ目は文字通り最後の手段で、「電源キーを押しながら端末をバシバシたたく」というもの。昔祖父母の家に行ったときに、調子の悪くなったダイヤル式テレビを祖母がバシバシとたたいていたのを思い出し、試してみたら時々点灯してくれたので、裏技として使っています。ただし、操作方法が全くスマートじゃないですし、端末と自分の手にダメージもあるのであまりオススメできません。
結局充電するくらいしか確実な方法がないものですから、モバイルバッテリーを持ち歩くことにしました。画面を点灯したい時には、USBケーブルを接続するのです。
“3日間駆動する”と評判のSH-01Fに機種変更してからはモバイルバッテリーを持ち歩くことがなくなったはずなのに、これでまた元の不自由な生活に逆戻りしたわけです。モバイルバッテリーを持ち歩くのを忘れた時なんかは、電源キーを押しながらグリップマジックを試しつつ、端末をビシバシたたくという合わせ技を使うほかないといった具合です。
物理キーが2つ以上欲しい理由
文句ばかり言ってきましたが、このSH-01Fは電源キーの不具合以外は特に不満はありません。バッテリーは2日くらいは持つし、薄型ラウンドフォルムで持ちやすく、Micro USB端子はキャップレス防水で充電も便利です。
しかし、唯一にして最も致命的な弱点がこの「ソロ物理キー」問題です。現在代替機として使っている富士通の「ARROWS X F-02E」は、背面の指紋センサーをサッとなぞるとパッと画面が点灯し、私の心もパァッと明るくしてくれます。SH-01Fにも電源キーが効かなくなった時の保険として、もう1つくらい物理キーがあってもよかったのではないでしょうか。最近のスマホでは減ってきましたが、バッテリーの取り外しが可能かどうかも考慮したいポイントです。
また、各種メーカーには物理キーに頼らずに、ソフトウェア側で電源オフ、再起動をかけられる機能を実装してほしいところです。
「2度あることは3度ある」と言いますが、「仏の顔も3度まで」とも言いますし、もし3回目の不具合が起きてしまった時、仏のような広い心でその事実を受け入れられるのかどうか。相棒の完全復帰を願うばかりです。
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