写真ポーズ”下向きトレンド”の謎に迫る:R25スマホ情報局
写真に写る時のポーズは様々だが、いま若い女性の間ではちょっと変わったポーズが流行っている。それが顔を下に向けた「目伏せポーズ」だ。
「ハイ、チーズ!」とカメラを向けられたら、あなたはどのようなポーズを取るだろうか。ベタにピースサイン? ウケを狙って変顔? 写真に写る時のポーズは様々だが、いま若い女性の間ではちょっと変わったポーズが流行っている。
それは、顔を下に向けた「目伏せポーズ」。1月の成人式でも、新成人が全員下を向いている記念写真がTwitterに投稿され、「なんか怖い…」「写真撮る意味あるの?」などと話題になった。なぜ彼女たちは下を向くのだろう? ギャル文化を専門に研究する社会学者・荒井悠介さんに話を聞いた。
「単に流行のポーズとしてやっている場合もありますが、彼女たちに詳しく話を聞いてみるとこれには、“ディフェンス”の役割も大きくあるようです。彼女たちは化粧や髪型が”盛れていない”時に撮られ、理想像と違う自分が記録されることをとても嫌がります。それを少しでも防ぎ、理想像への期待を残す、といった意味もあり下を向くようです。『だったら写らなければよいのでは?』と思いますが、その場に自分がいた記録は残しておきたいという気持ちもあるため、下を向いてでも写りたいというのが彼女たちの思いのようです」
この背景には、スマートフォンやSNSの普及があると荒井さんは続ける。
「昔に比べ、写真を撮られることが日常的になりました。飲み会で化粧が崩れている時、お泊まり会でスッピンの時などいつ撮られるかわかりません。“盛れていない”写真が自分的に嫌だということに加え、それがTwitterやFacebookなどに投稿され、拡散されたら…と彼女たちはSNSでシェアされるのを前提に考える傾向にあるようです」
これ以外にも、モデルオーディションの審査基準がブログやSNSに投稿した写真への反響だったりと、自らの”写り具合”の良し悪しの価値が大きくなっているという。
若者の写真ポーズといえば、ギャル雑誌『egg』が発祥の手を大きく前に突き出す「エッグポーズ」や、目元でピースをする「ピロムピース」などがあったが、これからはどのようなポーズが流行るのだろうか?
「以前は雑誌の影響力が大きかったのですが、『egg』や『小悪魔ageha』の休刊に見られるように、最近の若い子たちはあまり雑誌を読まなくなってきています。それよりSNS上でシェアされることを考慮したポーズがこれからも誕生していくのではないでしょうか」
写真に写る時は下を向いていても、彼女たちのアンテナは常に前を向き続けているようだ。(播磨谷拓巳/ノオト)
「R25スマホ情報局」関連記事
関連記事
有線でつなぐだけのお手軽操作――「セルカ棒有線シャッタータイプ」
上海問屋が、有線ケーブルでスマホと接続してシャッターを切れる自撮り棒を発売した。価格は1299円。MMDの「スマートフォンカメラ利用に関する調査」結果発表――半数以上が週1で利用、自撮りは2割
MMD研究所が行った「スマートフォンカメラ利用に関する調査」によると、半数以上が週に1回以上写真撮影を行う。自撮りする人は約2割で、うち自撮り棒の利用は約1割。Hamee、Bluetoothシャッター&固定ホルダーがセットになったスマホ・GoPro対応セルカ棒を発売
Hameeはセルカ棒とBluetoothシャッター、固定ホルダーなどがセットになった「SHOTZ ショッズ セルフィースティック with Bluetoothシャッター」を発売。自撮りでもキレイに証明写真が撮れる女性のためのiOS版「履歴書カメラ」
現役女子大生の声を聞いて女性のITチームにより開発されたiOS向けアプリ「履歴書カメラ」を、リクルートジョブズがリリース。誰でも簡単に自撮りで証明写真を作成可能だ。iOS版「Simeji」がver2.0にアップデート&自撮りキャンペーンを実施
iPhone/iPod touch向け日本語入力キーボードアプリ「Simeji」がver2.0にアップデート。また、Twitter上で「SimejiQueen」を決定する自撮りキャンペーンも行う。
関連リンク
© RECRUIT HOLDINGS CO.,LTD. all rights reserved.
© Media Shakers Inc. all rights reserved.