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iOSのアクセシビリティを知ろう! 活用アプリ前編(2/2 ページ)

障害があってもiPhoneやiPadを操作できるiOSのアクセシビリティ機能。さらに、それを生かしたさまざまなアプリがある。今回は視覚障がい向けのアプリをいくつか紹介しよう。

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色反転もできる拡大鏡「明るく大きく」


「明るく大きく」

 「明るく大きく」(無料)は、老眼などで小さいものが見えにくくなった人向けの補助アプリ。デジタルルーペといったところでしょうか。iPhone/iPadのカメラで捉えたものを自由に拡大、かつ明るく表示する事ができます。白黒反転も可能で、白内障や弱視の人にも便利でしょう。


拡大だけでなく、見やすい色に変更することも

色を見分けやすくする「色のめがね」


「色のめがね」

 「色のめがね」(無料)は色を見分けにくい人向けのツールで、「明るく大きく」と同じ作者によるアプリです。色覚タイプの1型(P型)、2型(D型)、3型(T型)に対応し、混同しやすい色を識別しやすくしてくれます。またシミュレーションモードもあり、色覚障害の方にどう見えているか知ることができるので、デザイナーなど色を扱う職業の方にも有用でしょう。


画像を読み込んでD型をシミュレートしてみたところ

周辺情報を音声で読み上げる「BlindSquare」


「BlindSquare」

 「BlindSquare」(3600円)は、視覚障がい者向けの移動支援アプリです。目的地をセットすると、目的地までの距離と方向を音声で継続的に教えてくれます。また、移動に伴い周囲のお店も通知するので、これまで視覚障がい者にとって難しかった「新しい店舗の開拓」に役立ちます。

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 施設の情報は「Foursquare」のデータを使用しており、Foursquare利用者が残したコメントを読むことも可能。ターンバイターンナビゲーション(次の交差点を右、といった経路案内)の機能はありませんが、BlindSquareはバックグラウンドでもアナウンスを続けるため、Google MapsやiOS純正のマップアプリのナビゲーション機能と併用することで、ナビゲーションを聞きつつ周囲の施設を把握する、といった使い方ができます。なお最新版ではiBeaconを使った屋内ナビゲーションもサポート。まだ国内に対応施設はありませんが、その野心には脱帽です。


体験版として使える無料の「BlindSquare Event」

 3600円と比較的高価ですが、体験版として使える無料の「BlindSquare Event」もありますので、ご興味のある方はダウンロードしてみてください。

周囲の施設を音声でアナウンスしてくれる(写真=左)。目的地を設定すると方向と距離を教えてくれる(写真=右)

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