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「デザイン」と「サポート」で差別化――HTCがSIMフリー市場に本格参入する狙い(1/2 ページ)

HTCがSIMロックフリースマートフォン2機種を日本で発売する。2014年から多くのメーカーがSIMフリー市場に参入するなか、HTCはどのような武器を持って攻勢をかけていくのだろうか?

 HTC NIPPONが、国内のSIMロックフリー市場に本格参入する。10月中旬から、「HTC Desire EYE」と「HTC Desire 626」の2機種をオンラインショップや家電量販店で発売する。

 HTC Desire EYEはメインもインも1300万という高画素のカメラを搭載するほか、被写体を美しく、かつ楽しく撮影できるカメラ機能「HTC EYE Experience」を用意した。HTC e-shopでの価格は5万2800円(税別)。

 HTC Desire 626は、機能を絞ったミッドレンジのスマートフォン。5型のHD液晶やクアッドコアCPU、2000mAhのバッテリーを搭載する。ツートーンカラーが目を引くマカロンピンクとマリーンブルーをそろえた。HTC e-shopでの価格は2万9800円(税別)。

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「HTC Desire EYE」(写真=左)と「HTC Desire 626」(写真=右)

2機種の販売スケジュール

左からHTC NIPPON 代表取締役 玉野浩氏、ゲストとして1日の発表会に駆けつけた弁護士の大渕愛子さん、モデルの大澤玲美さん、HTC 北アジア統括代表取締役 ジャック・トン氏

HTC Desire EYEは「至高のカメラフォン」


HTC NIPPONの玉野浩社長

 10月1日の発表会で、HTC NIPPON 代表取締役社長の玉野浩氏が、2製品の特徴を紹介した。

 5.2型のHTC Desire EYEについては「至高のカメラフォン」とアピール。インカメラもアウトカメラ同様に2色のフォトライトを搭載しているので、薄暗い場所でもきれいに自分撮りができる。他社のスマートフォンで撮影したものと比較しながら、逆光のシーンでも人物も背景もしっかり写せること、屋内のホワイトバランスが優れていることなども強調した。

 HTC EYE Experienceの独自機能として、音声を使った自動シャッター、メイン/インカメラで同時に静止画と動画を撮影して1画面に収められる「スプリットキャプチャ」、インカメラで撮影した人物を切り取ってほかの写真に合成できる「クロップミーイン」、2人の写真を合成できる「フェイスフュージョン」なども利用できる。

「チーズ」と言ってシャッターを切れる(写真=左)。メイン/インカメラで写した静止画と動画を分割表示する「スプリットキャプチャ」(写真=右)
インカメラで撮った被写体をほかの写真に合成できる「クロップミーイン」(写真=左)。2人の顔を合成する「フェイスフュージョン」(写真=右)
HTC Desire EYEとほかのスマートフォンで、屋外にて自分撮りした写真の比較

こちらは屋内での比較。HTC Desire EYEの方が、白い壁がちゃんと白く表現できている

 海外メーカーが販売するSIMロックフリースマートフォンとしては珍しく、防水(IPX7)と防じん(IP5X)に対応していることも見逃せない。本体の前面にはステレオスピーカーを装備しており、HTC Jシリーズでもおなじみ、「HTC Boomsound」として訴求する。


専用のハードキーや急速充電対応も、HTC Desire EYEの特徴だ

 5型のHTC Desire 626について玉野氏は「端まで指が届くことを考えながらデザインした。側面がマット仕上げなので(手にしても)滑らない」と説明。機能を絞ったモデルとはいえ、メインカメラはHTC Desire EYEと同じ1300万画素CMOS。ただしCPUスペックの都合で、リアルタイムの美肌効果やスプリットキャプチャなど、Desire EYEで利用できる一部のカメラ機能は利用できない。また防水や防じんには対応していない。

HTC Desire 626も、HTC EYE Experienceのいくつかの機能を利用できる(写真=左)。インカメラは500万画素(写真=右)
HTC Desire EYEとHTC Desire 626は、HTC独自のソフトウェア「HTC Sense 7」を搭載。壁紙、アイコン、着信音などの一括カスタマイズや、SNSやニュースの情報をホームに流す「HTC Blinkfeed」を利用できる

手厚いサポートにもこだわり

 通信キャリアが販売するスマートフォンと異なり、メーカーが販売するスマートフォンは、メーカーがサポートも担当することになる。ユーザーが安心して使えるよう、HTC NIPPONは、年中無休で10時~19時に相談ができるフリーダイヤルを用意する。端末の修理についは、フリーダイヤルに相談してから最短5日で修理済みの製品が届くというスピード対応を約束する。

 サポートを注力することは「HTCのコミットメントと受け取ってほしい」と玉野氏は力を込める。今後は通信キャリアが実施しているような端末補償サービスや、対面でのサポートも視野に入れている。


専用のコールセンターを設ける

修理に出すと、最短5日で修理済み端末が戻ってくる

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