「dポイント」「dカード」12月スタート “ローソンで6%、マックで8%お得”の先にあるもの:毎月の料金にも使える(3/3 ページ)
ドコモユーザーだけのポイント制度から、リアルでもネットでもたまる・使える共通ポイントへ。その狙いとは。
オープン化でステージ制度もシンプルに
2014年4月に改正された現在のポイントプログラムは、継続の契約期間とドコモの有料サービス、そしてクレジットサービスの利用に合わせて決まる複雑なものだった。今回の改正では、ポイントサービス自体のオープン化に合わせて、獲得したポイント数+契約期間というシンプルな分類になっている。
契約年数による優遇は、「半数以上が10年以上のユーザー」(加藤社長)ということもあり、相対的に長期契約者への恩恵は少なくなったといえる。またステージごとのポイント料率はゴールド以外は1%に統一され、現行の0.5~2.5%と比べると良くも悪くも差が小さい。これも共通ポイントとしてためられる・使えるようになったことが影響しているだろう。一方で、dカードに加入すれば、すぐにブロンズあるいはゴールドになれるなど、クレジットサービス利用者の優遇が強まった。
ドコモのポイント制度は、利用者向けのいわば閉じた会員サービスから、日常の買い物や料金の支払いでもたまる共通ポイントに方針を転換する。多くのドコモユーザーにとって、自分が持っているポイントを使う機会が増えたのは歓迎すべきことだろう。また既にほかの共通ポイントを利用しているなら、どう使い分けるのか、あるいは移行するのかちょっと悩ましい面もある。
共通ポイントとしては後発組なだけに、ローソンとマクドナルドの提携企業とは、折半で大規模な割引きキャンペーンを行う。ローソンはdポイントカード登録者先着30万人に新黄金チキンをプレゼントし、さらにギフトコ向けに10万個の「ローソン プレミアムロールケーキ」を無料で用意する。ユーザーにとってはうれしい特典だが、提携企業にとっては負担も大きい。
ドコモのポイント会員は現在5400万人で、加藤社長は「1億を目指す」と意気込む。今は1600万人いるクレジットサービス利用者の拡大も命題だ。その規模を生かすことで、相互送客やマーケティング、プロモーションに活用できるという自信や期待の表れといえる。
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