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カメラを向けるだけで3D空間を構築――Lenovoが一般向け“Project Tango”対応スマートフォンを発売CES 2016

Lenovoから、一般向けの「Project Tango」対応スマートフォンが登場する。今夏にまずは米国から。

 Lenovoは7日(米国時間)、米Googleと提携して「Project Tango」に対応するスマートフォンを一般向けに発売すると、ラスベガスで開催中のCES 2016(米コンシューマエレクトロニクスショー)で発表した。グローバルで展開し、まずは今夏に米国で発売する。


コンセプトイメージその1

 レノボが発売するProject Tango対応スマートフォンは、ディスプレイサイズが6.5型以下、SoCにQualcommのSnapdragonを採用し、価格は500ドル以下となるという。発表会場では残念ながら実機は披露されず、コンセプトモデルの写真のみ公開となった。現行のデベロッパーキットに含まれるスマートフォンよりも小柄なボディとなるようだ。


コンセプトイメージその2

コンセプトイメージその3

SoCにQualcommのSnapdragonを採用する

 Project Tangoは、3Dセンサーとカメラを用いて空間をリアルタイムで3次元化するシステムで、米Googleが意欲的に取り組んでいるプロジェクトだ。このシステムを使えば、現実の空間を利用して遊べるVR(バーチャルリアリティ)ゲームや、屋内向けのナビゲーションなど、さまざまな用途に応用できる。現在はAndroidベースのデベロッパーキットをGoogleが配布している。

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RGBカメラ、深度センサー、魚眼レンズを搭載する

屋内のナビゲーションやVRゲーム、撮影するだけで寸法が測れるツールといった、さまざまな用途が期待できる

 発表会場では、現行のデベロッパー向けデバイスによるデモが行われた。壇上をカメラで撮影することで、リアルタイムに3D空間を構築している。


発表会場の壇上を撮影して、その場で3D空間を構築するデモを実施した
Project Tangoによる3D空間の構築デモ

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