あなたはどれだけ知っている?SIMフリースマホメーカー:SIM通
SIMフリースマートフォンの存在や知名度は日に日に上がってきていますが、メーカー名を見ると、これまで聞いたことがないメーカーやブランドのものも多く存在します。今回は、主要なメーカーの概要を簡単に紹介します。
「格安スマホ」などの言葉で注目を集めたことから、主としてMVNOのSIMを挿入して利用する、SIMフリースマートフォンの存在や知名度は日に日に上がってきており、量販店でSIMフリースマートフォンを見かける機会も増えつつあります。
しかしながらSIMフリースマートフォンのメーカー名を見ると、中にはこれまで聞いたことがないメーカーやブランドのものも多く存在します。では一体、そうしたメーカーはどのような会社で、どのような製品を提供しているのでしょうか。主要なSIMフリースマートフォンメーカーの概要を簡単に紹介しましょう。
ASUS(エイスース)
台湾企業であるASUSは元々パソコンメーカーとして知られています。日本でも低価格のタブレットや、独特のギミックを備えたユニークなノートパソコン、さらには高性能なゲーミングPCなど、非常に特徴のあるパソコンを販売していることからパソコンに詳しい人の間ではとても知名度の高いメーカーです。
そのASUSが提供しているスマートフォンが「Zen」(禅)シリーズで、「ZenFone 5」や「ZenFone 2」はコストパフォーマンスが高く、周波数帯や文字入力など日本独自の環境への対応に積極的に取り組んだことから、SIMフリースマートフォンとしては非常に高い人気を博しました。最近では光学3倍ズーム対応のカメラを搭載したスマートフォン「ZenFon Zoom」を投入するなど、パソコン同様チャレンジ精神溢れる端末を提供しています。
HUAWEI(ファーウェイ)
HUAWEIは中国のスマートフォンメーカーで、最近ではサムスン、アップルに次いで世界3位の販売シェアを誇る大手メーカーとなっています。実はNTTドコモなどの大手携帯電話事業者に向けて、ルーターやフォトフレーム、キッズ向け携帯電話などスマートフォン以外の端末を数多く供給しているほか、グーグルの「Nexus 6P」を開発しているなど、実は日本とも縁の深いメーカーなのです。
HUAWEIが提供するスマートフォンは、ハイエンドの「Mate」、カメラ機能を重視したミドルクラスの「P」、低価格の「G」、そしてネット通販限定の「honor」の4シリーズに分かれています。昨年はPシリーズの「P8 Lite」が日本でも人気となって販売を大きく伸ばしていますし、最近では5.5インチで高性能な「Mate S」が注目されているようです。
FREETEL(フリーテル)
FREETELは、2012年に設立したプラスワン・マーケティングという日本のベンチャー企業のブランド。SIMフリースマートフォンを日本で設計・デザインするなどして「日本品質」にこだわりながらも、低価格を実現しているのが大きな特徴となっています。メーカーでありながらスマートフォンだけでなく、自らMVNOとなって通信サービスなどを提供しているのも、特徴的なポイントといえるでしょう。
FREETELのスマートフォンは、低価格の「Priori」、ミドルクラスの「MIYABI」、ハイエンドの「KIWAMI」、そしてWindows 10 Mobileを採用した「KATANA」シリーズなどが提供されています。ブランド名からも日本を強く意識していることが伝わってきますが、KIWAMIにはなんと、受注生産で漆塗装を施したモデルを用意していました。
ZTE(ゼットティーイー)
ZTEも中国のスマートフォンメーカーで、ファーウェイ同様日本でもWi-Fiルーターやフォトフレーム、そして低価格スマートフォンなどを大手携帯電話事業者向けに提供しています。2月4日に発表したauのキッズ向けウェアラブルデバイス「mamorino Watch」もZTEが開発した製品です。余談ですが日本法人のZTEジャパンが、福岡ソフトバンクホークスのスポンサーの1社として名を連ねているというのも、意外と知られていないポイントかもしれません。
そのZTEが日本で展開しているSIMフリースマートフォンは、プレミアムモデルの「Axon」シリーズと、ミドルクラスの「Blade」シリーズの2つ。中でも最近では「Blade S6」が、コストパフォーマンスの高さから最近多くのMVNOがセット販売するなど注目度が高まっています。ちなみに「gooのスマホ」のうち「g01」「g02」「g03」「g05」がZTE製です。
ALCATEL ONETOUCH(アルカテルワンタッチ)
ALCATEL ONETOUCHは、中国の家電メーカーであるTCL傘下の「TCLコミュニケーション」が展開している携帯電話のブランドです。元々はTCLとフランスの通信機器メーカー、アルカテル・ルーセントとの合弁事業であったことから、欧州などでも知名度のあるブランドとなっており、若い世代を狙ったポップなイメージの製品を多く展開をしている点に特徴があります。
日本では主力の「IDOL」シリーズを展開。イオンに採用された「IDOL 2S」を皮切りに、上下を逆さまにしても使えるリバーシブル仕様と、スピーカーなど音楽機能に力を入れた「IDOL 3」、でSIMフリースマートフォン市場に本格参入しています。
(文:佐野正弘)
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