Samsung、「Galaxy Note7」の販売を停止――バッテリー発火問題で
Samsungが、「Galaxy Note7」の販売と交換を停止することを世界のパートナー企業に呼びかけた。関係当局と連携し、詳細を調査中。米国ではGalaxy S7/S7 edgeに交換するプログラムを実施している。
Samsung Electronicsは10月11日、世界のパートナー企業に「Galaxy Note7」の販売と交換を停止することを発表した。
Samsungの声明は以下の通り。
「私たちは関係当局と連携し、直近で報告されているGalaxy Note7の事案について調査をしています。お客さまの安全を最優先するため、調査中、私たちは全世界の全ての通信会社とリテールパートナーに対して、Galaxy Note7の販売と交換プログラムを停止するよう依頼します。私たちは、問題解決に必要な措置をとるために、適切な当局と連携することに注力します。オリジナルのGalaxy Note7または交換済のGalaxy Note7のいずれかをお持ちの方は、電源を切って使用を停止し、可能な最善策を取ってください」
8月に発売されたGalaxy Note7は、バッテリーが発火・爆発する事故が35件起き、自主回収をする事態となったが、交換品でも発火が確認されていた。
各国の販売店やオンラインストアなどでGalaxy Note7を購入した日本のユーザーも、販売店や、Galaxyカスタマーサポートセンター(0120-363-905)に問い合わせる必要がある。
米国では、通信キャリアがGalaxy Note7を「Galaxy S7」か「Galaxy S7 edge」に交換するプログラムを実施しており、交換したユーザーには25ドルのギフトカードが配られる。Samsungは購入したキャリアまたは同社に問い合わせるよう呼びかけている。
日本ではGalaxy Note7は未発売で、2016年の冬商戦に登場することが期待されているが、現状では販売は中止または延期となる可能性が高い。
サムスン電子ジャパンによると、Galaxy Note7は販売を終了したわけではなく、停止した形であるため、調査結果によっては販売再開となる可能性もある。
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