より手頃に、より持ちやすく、より使いやすく――新型「Gear 360」を写真でチェック
SamsungのVRカメラ「Gear 360」に新モデルが登場する。スペックと形状を最適化することで、よりリーズナブルな価格で手軽に360度の4K撮影を実現したことが大きな特徴だ。
既報の通り、Samsung Electronicsは3月29日(米国東海岸時間)、Androidスマートフォン「Galaxy S8」「Galaxy S8+」とVRカメラ「Gear 360」の新モデル(SM-R210)を発表した。新型Gear 360については、世界最速の国・地域で4月下旬(現地時間)に発売される予定だ。米国での参考販売価格は229ドルとなる。
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現行の「Galaxy S7 edge」やGear 360(SM-C200)が日本市場でも浸透していることを踏まえると、Galaxy S8/S8+や新型Gear 360も何らかの形で日本に上陸することは十分に考えられる。
この記事では、米国・ニューヨークで開催された「Galaxy Unpacked 2017」において展示された新型Gear 360の実機レポートをお伝えする。
カメラ部は小型化
新型Gear 360は、約840万画素の魚眼カメラを背中合わせに2つ装着しており、360度静止画の出力画素数は約1500万画素相当となる。従来機(SM-C200)が約1500万画素魚眼カメラ×2の構成で、360度静止画の出力画素数が約2590万画素相当であることを考えると、新型は単純比較すると「スペックダウン」しているように見える。
しかし、この「スペックダウン」がもたらすメリットもある。まず、2つのカメラ間の距離が短縮したことにより、スティッチング(画像の合成処理)における不可視エリアが約37%減少し、処理にかかる時間を短縮している。また、魚眼レンズのサイズが小さくなったことにより、レンズ歪みの補正性能も向上した。
また、従来機は完全な「球状カメラ」で、手で握って持つ時は付属のミニ三脚を使う必要があったが、新型は形状の見直しを図り、三脚を装着しなくても握れるようになった。その姿は、日本人になじみのある形容をするならば「前方後円墳」風だ。なお、従来機と同様に底面には三脚用のネジ穴があるので、三脚や自撮り棒などに取り付けて使うことも可能だ。
360度動画のリアルタイム配信に対応
新型Gear 360は、従来機と同様に4K解像度(4096×2048ピクセル)の360度動画の撮影に対応している。ただしフレームレートが30フレーム/秒から24フレーム/秒に「スペックダウン」している。
ただし、新型では360度動画のライブ配信を新たにサポートしている。ライブ配信は、Android 7.0以上を搭載するGalaxyシリーズと接続した場合にのみ行える。対応する配信プラットフォームは「YouTube」「Facebook」「Samsung VR」で、配信解像度は1920×960ピクセルとなる。
接続端子はUSB 2.0 Type-Cに iPhoneやMacも新規サポート
新型Gear 360のバッテリー容量は1160mAhで、ユーザーによる交換には対応しない。外部接続端子はUSB 2.0 Type-Cとなっている。ストレージは最大256GBのmicroSDXCに対応している。
新型Gear 360を接続可能な機器は以下の通り。太字は新型から新規にサポートする機器だ。
- Galaxy S8/S8+(ともに日本発売未定)
- Galaxy S7(日本未発売)/S7 edge
- Galaxy Note5(日本未発売)
- Galaxy S6/S6 edge/S6 edge+(日本未発売)
- Galaxy A5(2017年モデル:日本発売未定)
- Galaxy A7(2017年モデル:日本発売未定)
- iPhone 6s/6s Plus(iOS 10以降)
- iPhone SE(iOS 10以降)
- iPhone 7/7 Plus
- Windows PC(Windows 7/8.1/10)
- Mac(macOS Sierra)
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