HTC20周年に“最強のスマホ”を投入する 「HTC U11」「LINK」の狙いを児島社長に聞く(3/3 ページ)
HTCの新しいフラグシップスマートフォン「HTC U11」が日本で発売される。デザインを一新し、握って操作できる「エッジ・センス」を提案した。そのU11と接続するVR HMD「LINK」も含め、新製品の狙いをHTC NIPPON児島全克社長に聞いた。
日本でのSIMフリー端末は?
―― HTCはSIMフリー市場にも参入されていましたが、継続的に端末が出ていません。こちらはいったんお休みといったステータスでしょうか。
児島氏 そういうわけではなく、出さないという方針を持っているわけではありません。HTCはDesireシリーズなども持っていますが、日本では、HTCらしい革新を持ったものをぜひ出していきたいと考えています。
―― ただ、低価格帯の機種だと、革新的な機能を搭載するのは難しい側面もあります。
児島氏 そうですね。ただし、だんだんと(SIMフリースマートフォンにも)高価格帯の端末が増えているので、可能性はあると思っています。
取材を終えて:「HTC U11」と「LINK」でどこまで存在感を出せるか
日本国内では2016年6月にauから発売された「HTC 10」を最後に、大きな動きのなかったHTC。SIMロックフリースマートフォンも、2015年に発売された「HTC Desire EYE」と「HTC Desire 626」からラインアップが更新されていない。HTC 10はグローバルモデルがベースで、ワンセグやおサイフケータイに非対応。こうした日本仕様に対応する端末という意味では、実に2年ぶりとなる。
かつてauと共同開発を行ったときと比べ、徐々に国内市場での存在感が低下しているHTCだが、HTC U11は単に機能が優れているだけでなく、握る操作などが提案されていて面白いと感じた。LINKのようなVRを日本限定で展開できるのも、VIVEで実績を積んできたからこそといえる。iPhoneやXperiaなどに売れ筋が固まりつつある日本市場だが、こうした端末にどこまで食い込めるのか、注目しておきたい。
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